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オズのキャプテン船長
第二幕その二

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「ドード―鳥は鳩の仲間なんだ」
「顔がそんな感じだね」 
 ジョージはドード―鳥のそのことからお話しました。
「そういえばね」
「鳩が閉鎖的なところで進化して」
 ナターシャはこう考えました。
「ああした姿になったのね」
「太って飛べなくて」
 それでという恵梨香でした。
「何か大丈夫かしらって思うわね」
「だからだよ」
 船長が五人にお話します。
「あの鳥は外の世界ではいなくなったんだ」
「太っていて動きが鈍くて」
「しかも飛べなくて」
「捕まえやすくて」
「それで人や犬に狙われて」
「それで、ですね」
「しかも人が乗っている船にいた鼠が卵を狙ったから」
 だからだというのです。
「その結果だよ」
「いなくなったんですね」
「発見されてから」
「外の世界ではいなくなって」
「それで、ですね」
「オズの国にしかいなくなったんだね」
「わしは外の世界は知らぬが」
 王様はこう言いました。
「ドードー鳥は知っていてな」
「今歌ったんだね」
「そうじゃ」
 こうモジャボロに答えるのでした。
「そうしたのじゃよ」
「成程ね」
「それでじゃが」
 王様はさらにお話します。
「あの鳥はこの国にもおるぞ」
「ああ、そうだったね」
 教授が王様の今の言葉に応えました。
「ドードー鳥はこの国にも分布していたね」
「うむ、赤いドードー鳥がな」
「いたね」
「赤いドードー鳥って」
 そう聞いてです、恵梨香は興味深そうに言いました。
「どんなのかしら」
「それは興味があるね」
「ドードー鳥はもう観たけれどね」
「オズの国でね」
「けれど赤いドードー鳥は観たことがなかったから」
「観てみたいわね」
 恵梨香はジョージ達四人共お話しました。
「ここは」
「では後で紹介しよう」
 王様は恵梨香達に上機嫌で約束しました。
「ここでお菓子とジュースを楽しんでからな」
「わかりました」
 五人は王様に答えました。
「それでは」
「では次は赤いドード―鳥を観るということにして」
 王子も言ってきました。
「まずはリンキティンク王が言う通り」
「ここでお菓子を食べて」
 トロットはシュークリームを食べながら言いました。
「そしてジュースも飲んで」
「楽しんでね」
「そうさせてもらうわ」
「しかしね」
 ここでこんなことを言った船長でした。
「お菓子を食べていると」
「どうしたの?」
「お酒も飲みたくなるな」
 こう言うのでした。
「ラム酒やブランデー、特にワインを」
「お酒なのね」
「うむ、わしはな」
 そうだというのです。
「飲みたくなった」
「それじゃあワイン出すわね」
 トロットは船長に応えてでした。
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