命中率
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<イシス>
「な…何やってんだよ!」
アルル達は宿屋へ戻り、状況説明をする為リュカの部屋に訪れた。
ドアを開け入室すると、中ではリュカと見知らぬ少女 (レイチェル)が閨事の真っ最中であった!
「全く!こっちは大変だったんだぞ!1日待ち惚けで!」
「あはははは。そんなに怒るなよぉ。……で、女王様には会えたのかな?」
数分後、ともかく行為を止めさせ、二人が服を着るのを待ってから状況の報告に入る。
「会えなかったわ!忙しいんだって!リュカさんと同じで!」
トゲのある発言をするアルル。
「へー、大変だったね」
しかし全く堪えてない。
「貴女達は女王に会って何をしたいの?」
不意にレイチェルが会話に割り込んできた。
「何や!?急に会話に割り込んで!だいたいアンタ何なんや!?」
「あぁ、ごめんね。私レイチェル!今日危ない所をリュカに助けられたの!そんで、今さっきお礼をしていたところよ」
「何でリュカさんはそうやってトラブルに遭遇するの…凄い命中率よね!」
「何でだろ?面倒事嫌いなんだけどね?」
笑っているリュカに呆れるアルル。
「で、何で女王に会いたいのよ!」
「私達、バラモス討伐の旅に出ているんです。その為にピラミッドにあると言われる、魔法の鍵を入手したいんですけど…」
「なるほど…ピラミッドへ入る許可を、女王に貰いに行ったのね…勝手に入っちゃえば良かったのに…」
「アホか!そんな事したら墓荒らしとして、手配されてまうやん!ウチらは魔法の鍵が欲しいだけや!墓、荒らしたい訳とちゃう!」
エコナはジェラシーから、レイチェルにきつく言い放つ。
「私、城には顔が利くんです!何だったら今から謁見できる様、計らいましょうか?」
「ほ、本当ですか!?しかも今からでも良いんですか?」
「えぇ!リュカがどうしてもって言うなら、私頑張っちゃうなぁ〜」
そう言い、リュカの首に腕を回し甘えるレイチェル。
それを見て、一気に苛つくアルル・ハツキ・エコナ!
そんな女性陣に怯えるウルフ。
「じゃぁレイチェル…お願いするよ」
リュカは気にもせず、レイチェルにキスをする…
砂漠に血の雨が降るのは、時間の問題だろうか…?
リュカと腕を組み、イチャイチャしながら城内を歩くレイチェル。
そんなレイチェルを見て、唖然とする人々…皆、言葉を失っている様だ。
そんな状況を感じ取る余裕のない少女3人。
そんな少女3人のイラつきに、怯える少年が1人。
この奇妙な男女6人は、誰にも止められることなく、イシス城謁見の間へと入室して行く。
謁見の間に入ると、既に幾人かの側近等が待ち構えており、皆驚いた様子でリュカ達を見ている。
その中にはリュカが昼間に気絶させた3人の男も含まれている。
「た
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