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DQ3 そして現実へ…  (リュカ伝その2)
命中率
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うが、ハゲ!」
また一人激怒するブレイザー!(国家の重鎮だし関係なくは無いんだけどね)
頭皮の事をかなり気にしているらしく、先程よりも勢いを増してリュカに襲いかかる!
レイチェルも求婚を断られたショックで、少し呆然としていた為、今回は止める事が出来なかった!

ブレイザーはリュカに向けて剣を振り下ろす!
しかしリュカは、表情一つ変えることなく、右手の親指と人差し指で摘み受け止めた!
「オイオイ…女王の前で流血沙汰は拙いんでない?」
「ブ、ブレイザー!退きなさい…私の客ですよ!」
しかし退かないブレイザー…いや、退けないのだ…全体重をかけて剣を引き戻そうとしているが、リュカの手から剣が離れない!

「リュ、リュカさん!手を放してあげて下さい!」
気が付いたアルルがリュカに告げる。
「あ!そうか…」
リュカは慌てて手(指)を放す…すると、ブレイザーが勢い良く後方へ吹っ飛んだ!
何やら何処かで見た様な光景だ…
凄まじい勢いで壁に叩き付けられたブレイザーは、そのまま気を失い壁際に崩れ落ちた。

「…やっと静かになったね」
リュカの一言に、騒ぎ出しそうになった側近達を手で制し、穏やかにリュカへと語りかけるレイチェル。
「リュカ…何故、私と結婚してはくれないのですか?私と結婚すれば、イシスの王になれるのですよ?」
「ヤダよ!王様になったら自由に冒険出来ないじゃん!」

「………では、ピラミッドへの探索許可は認めません!…困るのではないかしら?魔法の鍵が手に入らないと」
レイチェルは少し意固地になっていた。
「僕は困らないよ。ただ、バラモスを倒せなくなるだけだし!」
そう…バラモスが倒されないと困るのは、この世界の人々だ…
イシスの女王とて例外ではない。

「……………………」
「……………………」
リュカとレイチェルは見つめ合いながら沈黙を続ける。

「ふふふ…分かりました。諦めます!あ〜あ…私、本気でリュカの事好きになっちゃったのにぃ…」
「ごめんね。初めから敵わぬ恋だったんだよ…僕、奥さん居るし!」
「え゛!?奥さんが居るのに私の事ナンパしたの?」

謁見の間に側近達のざわめきが広がる!
それに比例して、アルル達の胃の穴も広がる様だ!
アルル達が胃潰瘍で倒れる前に、ピラミッド探索の許可を貰えるのだろうか?




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