第二章
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「お二人はバディでしかもレベルが極めて高いので」
「だからですか」
「とりわけ強い獣やモンスター達を連れてきて欲しいのですが」
「わかりました」
元春は園長の願いに冷静な声で答えた。
「それではです」
「引き受けてくれますか」
「はい」
返事は一言だった。
「それでは」
「宜しくお願いします、ではです」
「これよりですね」
「そうしたモンスターや獣を気絶させて」
そうしてというのだ。
「檻に入れて動物園まで」
「連れて来る、ですね」
「檻に入れてくれたらこちらで動物園にまで持って行きますので」
それでというのだ。
「モンスターや獣達を輸送するスタッフ達と同行して」
「そうしてですね」
「モンスターや獣達を集めて下さい」
「わかりました」
「それであたし達が集めるモンスターや獣はどんなので」
リディアは園長にこのことを尋ねた。
「一体」
「はい、その種類をこれからお話します」
園長はリディアの言葉を受けて二人に動物園に入れてもらう獣やモンスターの種類を話した、それはドラゴン等こそいないが。
それでもだ、強力なモンスターや獣達ばかりで草原や森林、空に海に湖と街の周辺地域全体であった。
二人は自分達が気絶させたモンスターや獣達を輸送するスタッフ達とそれぞれの場所に行くことになった、そうしてだった。
草原地帯でライオンや象、バイソンを気絶させて麻酔を打ったところで元春は共に獣達と戦ったリディアに話した。
「雄と雌はな」
「両方やな」
「捕まえなあかんし」
草原の中で話していた。
「それにな」
「さらにやな」
「ライオンとか虎はまだええ」
「捕まえるのが楽やな」
「問題はマンティコアとかな」
「キマイラとかな」
リディアもそうしたモンスター達の名を挙げた。
「そういうのはな」
「そうしたモンスター達やな」
「あと海の大蛸とかな」
「鯱とかもあるし」
「そうした連中はな」
どうにもと言うのだった、リディアも。
「捕まえるのはな」
「難しいな」
「そや、けどな」
「依頼を受けたし」
「それも神託でありそうやし」
「私のな、そやからな」
それ故にというのだ。
「頑張ってな」
「やってくな」
「そうしよな」
二人でこうした話をしてだった、そのうえで。
草原の獣やモンスター達を気絶させる形で倒し麻酔を打ってからスタッフ達に檻の中に入れてもらって動物園まで送ってもらった。
そうして森や湖、川でもそうしてだった。
海にも出た、そこで元春は大亀に鯱、鮫、大蛸等を気絶させて送らせたが夜に船の中でリディアにこんなことを言った。
「実は泳ぐことはや」
「苦手なんやな」
「泳げることは事実だけれど」
それでもとだ、船内の自分達
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