第一章
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獣集め
古元春とリディア=リリウ=ヤマナカの二人は今は元春の神託で地下世界のペルポイという街に来ていた。
二人は街に来てすぐに旅の冒険者だと素性を隠して元春の神託を探す為にギルドに入ったがそこでだった。
ある依頼を見てだった、元春は険しい顔になりリディアに話した。
「私の直感が正しいなら」
「この依頼やね」
「そう思ったから」
「ほなこの依頼受けるんやね」
「そのつもりやけど」
それでもとだ、元春は言うのだった。
「どうもこの依頼は」
「やりにくい」
「そんな気がするから」
「この辺りのモンスターや獣を捕まえて調達する」
「街に開く動物園に入れるそれを」
「モンスターや獣となると」
腕を組んでだった、リディアも言った。
「色々いるから」
「特にこの辺りはモンスターや獣の数は少ないけれど」
それでもというのだ。
「種類は随分と多いから」
「それでかなり」
「難しいわね」
「獣だと狼やリカオンにドールにディンゴに豹、ライオン、虎、ジャガー、オセロットに」
そうした種類の肉食獣達から挙げていった。
「草食獣もバイソンにヌーにレイヨウにムースに象、猪、キリンと」
「草原と森林が近くにあるから」
「前は海で近くに大河と湖もあるから」
「そちらの獣やモンスターもおって」
「もうそうしたところから集めるとなると」
「かなりの量ね」
「本当に」
こう話した、だが。
元春はリディアにあらためて話した。
「けど」
「この依頼が神託だから」
「そう確信したから」
それ故にというのだ。
「受けましょう」
「そうするんやね」
「ここはね」
「ほな」
こう話してだった、元春はリディアと共にギルドの事務所に依頼を受けることを告げた、そうしてだった。
依頼主の動物園、これから開園しもう檻等の飼育施設は全て整い園内で働くスタッフも揃っているそこに行って園長でありフリードリヒ=アインスバッハ鰐人の大男から話を聞いた。理知的な表情で作業服を丁寧に着ている男だ。
「これから動物園を開園しますが」
「この街のある州が運営する」
「はい、それでもう設備とスタッフはです」
こうしたものはというのだ。
「整ったので」
「最後のですね」
元春は園長に問うた、二人共今は園長室でコーヒーを飲みつつ向かい側のソファーに座る彼に尋ねた。
「肝心のモンスターや獣達を集める」
「その段階ですが」
「今のところは」
「園内に一匹もです」
園長は苦笑いで元春に答えた。
「いませんので」
「彼等を集める」
「お二人にお願いしたいです、お二人以外にもです」
園長はさらに話した。
「モンスターや獣を集める人がおられます」
「冒険者に依頼をして」
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