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NARUTO日向ネジ短篇
【見い出すものは】
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「あぁ。……椅子に座って偉ぶってる火影とは違ぇよなぁ、サスケのおっちゃんみてぇにカッケぇ、強くてクールな忍者になって、中忍試験で親父を認めさせてやるんだ」

「確かサスケさんは特別な任務についてるらしくて、あんまり里に帰って来れないんだろ? 修行相手なら、普通はサラダさんに遠慮すべきじゃ……」

「オレがサスケのおっちゃんに修行つけてもらうことを別にサラダは悪く思ってねぇみてーだしいいだろ? オレとは別にサスケのおっちゃんにサラダは修行つけてもらってるってばさ」

「それはそうだろうけど、何だかなぁ……」

「まぁとにかく、中忍試験楽しみにしてろよヒネル。まだアカデミー生になったばっかりのお前に、忍者がどんなもんか見せてやるってばさ!」

 ボルトはそう言って日向家から走り去って行った。


……それから少し間を置いて、娘のヒマワリを連れたうずまきヒナタが日向家にやって来る。

「こんにちは、ヒネル」

「こんにちわーヒネルくん!」

「あ……ヒナタおばさんにヒマワリ、こんにちは」


「ヒマワリ、おじい様の所へ行って顔を見せてきてあげてね」

「うん、わかった。ヒネルくん、またあとでね!」

 ボルトから先日のヒマワリの誕生日は散々だったと聞いていたが、当のヒマワリは気にしたふうもなく明るく振る舞っているとはいえ無理していないだろうかとヒネルは気に掛けた。


「──ボルト、こっちに来てたみたいね。出掛ける時どこへ行くか特に聞いてなかったけど……。あの子、何か言ってなかった? 嫌な思いをさせていたらごめんなさいね」

「別にそんなことないよ、おれもちょっと余計なこと言ったと思うし……」

 ヒネルはよく柔拳の稽古をつけてくれる日向家跡継ぎのハナビから一族きっての天才、日向ネジの話を積極的に聴いていたが、
うずまき家への嫁入りを機に日向家を出た専業主婦のヒナタからはあまり話を聞けずにいたのもあって、ふと思い立ち尋ねてみることにした。


「あの…さ、ヒナタおばさんにとってネジ様は……どんな人なの?」

「そう、ね……。私にとって、ネジ兄さんは──」

 ヒナタは何とも言えない表情で虚空を仰ぎ見る。

「ネジ兄さんは、私の柔拳の師でもあって、今までも……これから先もずっと、越えられない人。
──ネジ兄さんの死のきっかけを作ってしまったのは、私だから……ネジ兄さんには、本当に申し訳ないと思っていて……、唯一私に出来る事といったら、ネジ兄さんが繋いでくれたこの命を……未来に、繋げる事だったから」

「命を、未来に繋げる……?」

「ええ……それが、ボルトとヒマワリなの。ネジ兄さんが命懸けで繋いで守ってくれた、未来の命だから」


「うーん……ならなおさらボルトに
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