第一章
[2]次話
大障害物レース
ダイアナ=トーマスとセーラ=プリチャードはダイアナの神託で地下世界のラダムという街に来ていた。
そのラダムに来てダイアナはセーラにこんなことを言った。
「地下世界も私達が統一して」
「かなり変わったわね」
「そうなったね、ほんまに」
「そうね、ただ」
「統治がまだ不十分?」
「至らない部分はまだあるわね」
「外の世界の太平洋と同じ勢力圏になったけれど」
十星連合の領土になったがというのだ。
「それでもね」
「そこはね」
「まだまだ内政に力を入れて」
「技術も上げていって」
「外の世界と全く変わらない」
「そうした状況にせんとあかんね」
「私もそう思うわ」
ダイアナはセーラに明るく笑いながら話した。
「そこは」
「そうやね」
「ほんまに、それで」
ダイアナはここでこうも言った。
「これからのことは」
「ダイアナちゃんの神託のことだけれど」
「実は私もう察しがついてるから」
「ひょっとして」
「そう、そのひょっとしてやで」
やはり明るい声での返事だった。
「それは」
「もうすぐこの街で大きな大会が開かれるわね」
「イベントで人を集めるのは街おこしの基本やし」
「この街でもね」
まさにというのだ。
「それはね」
「常識で」
「当然のことね、ただその大会は大規模な障害物レースで」
それでというのだ。
「パーティーで組んでゴールまで行くけど」
「そのレースの内容が」
「モンスターは出るわ罠は用意しているわ」
「障害物だらけやわ」
「街中で行われるにしても」
「色々あって」
それでというのだ。
「もう何が何かわからへんレースで」
「完走出来た人は僅か」
「そんな大会やから」
それでというのだ。
「まさに神託っぽいし」
「大変そうでも」
「面白そうで」
「参加するだけでもよさそうな」
「そんな大会やね」
こう二人で話す、そしてだった。
ダイアナは遊び人という職業からセーラに笑って話した。
「私もう今から」
「神託やなくても」
「もう楽しみで楽しみで」
大会に参加することがというのだ。
「うきうきしてるさかい」
「それでなのね」
「早くね」
今すぐにでもという口調での言葉だった。
「大会の日になって欲しいわ、けど今は」
「大会まで時間があるから」
「何処かで遊ぼうな」
「賭けごとは駄目よ」
「私は遊び人であってギャンブラーやないから」
だからしないと話してだ、そしてだった。
ダイアナはセーラと共に今は大会がはじまる日まで街で遊んだ、大会二日前に飲み屋に入ってそうしてだった。
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