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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第百二十三話 人事刷新です。
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・ケンプ上級大将
ルグニカ・ウェーゼル大将【ローエングラム前衛艦隊司令官】
レイン・フェリル大将【参謀総長補佐】
パウル・フォン・オーベルシュタイン中将【ヴァンクラフト主席補佐官】
そして、カール・エドワルド・バイエルライン中将以下新進気鋭の若手提督が付属しさらにここにアレーナ・フォン・ランディールの私設艦隊が付属することとなる。
「軍を二手に分ける」
ラインハルトの回答はすばやく、かつ明白だった。
「一方をロイエンタール、ミッターマイヤーに率いさせ、もう一方を私自身が率いる。まずは各々が三方面に展開する敵集団のうち、最も近い集団を撃破し、しかる後に残存集団を挟撃しこれを撃破する」
「つまりは、各個撃破、ね」
「敵にわざわざ有利な点を与える必要などありません。既に彼奴等は地の利を占めている。なればこそ我が軍はその虚を突き、敵を有利能わざらしめる戦い方をしなければならない」
イルーナはうなずいた。ただし、この意見をもって決定するわけではない。あくまでもこれあプレ会議であって、方針の正式な決定は諸提督を交えて行うことになっている。イルーナ自身、ビッテンフェルトらに叱責されてから、ラインハルトの下に赴き、率直に自分の非を認めたのだった。
うなずきかけたイルーナに、一人後ろから女性士官が歩み寄り、一片の紙片を渡した。それは、イルーナの艦ヴァルキュリアの副長だった。その紙片を見たローエングラム陣営参謀総長の顔には何の変化も現れなかった。
ただ、隣のラインハルトは彼女の左手が戦慄を伴って一瞬打ち震えたのを見逃さなかった。
* * * * *
目の前のディスプレイ越しにうなだれている教え子を見た瞬間、イルーナの胸は張り裂けそうだった。それを決して表には現さなかったが、今すぐにでも向こうに行き、教え子を抱きしめてあげたい気持ちでいっぱいだった。
けれど自分はローエングラム陣営の参謀総長だ。やるべきことを私情に優先しなくてはならない。
『教官・・・・・』
「・・・・・・・」
『ごめんなさい・・・・!!』
教え子がこれほど悲痛な声を、しかも「申し訳ありません」ではなく「ごめんなさい」と言った瞬間、イルーナは自分の過ちを悟った。どれほどこの子に負担を強いてきたか、どれほどこの子が重荷に感じていたことか、それを今理解したのである。
「謝っているだけでは何もわからないわ。正確に順を追って何が起こったのかを説明しなさい」
冷徹な声に感情の一片たりとも載せないように懸命に努力し、言い放った言葉に教え子は真っ赤になった眼を上げた。
『はい・・・・はい・・・・・!!』
時折声を詰まらせながらも、鼻をすすりながらも、最後までフィオーナは話し続けた。エル・ファシル星域会戦
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