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ある晴れた日に
677部分:日の光は薄らぎその七

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日の光は薄らぎその七

 千佳はその彼女に対して言った。
「ねえ」
「何?」
「安橋さんは平気なの」
 それを問うのだった。
「この組み合わせでも」
「別にね。別々に食べてるし」
「そうなの」
「私は平気よ」
 彼女はだと自分で言うのだった。
「特にね」
「何かそれって結構いいわね」
「そうかしら。私は別に」
 自分ではどうということはないというのである。
「そうは思わないけれど」
「ふうん、別になの」
「それでね」
 ここで恵美はさらに言ってきた。
「いいかしら」
「何だ?」
「どうしたの?」
 皆野菜スティックを食べながら彼女の言葉に問う。
「天麩羅頼む?」
「ああ、天麩羅」
「いいわね」
「じゃあそれな」
「あんまりあっさりしたものだから皆静かになってるし」
 その野菜スティックにである。やはりそれであった。
「だからね。天麩羅とあとは」
「あとは?」
「何?」
「フライもね」
 それもだというのである。
「エビフライとカキフライね」
「いいわね」
「じゃあそれでな」
「天麩羅は向こうに任せようかしら」
 恵美は天麩羅についてはこう言った。
「明日夢に」
「それ絶対駄目だから」
 すぐに凛が言ってきた。
「それはね」
「駄目なのね」
「野菜スティックよ。天麩羅でそれだと」
 最早何が出て来るかわからないというのである。
「だから止めておきましょう」
「そうね。それじゃあ」
「天麩羅よりも唐揚げ?」
「それいいわね」
「じゃあそれな」
 皆桐生のその提案に乗った。
「あれだと中身は絶対に鶏肉だからな」
「味も安定してるし」
「酒にも合うからな」
「特にビールに」
 唐揚げのよい点が話されていってそれで決まったのであった。
 それで沖縄料理と唐揚げにフライが運ばれて来る。これで本番であった。
 皆機嫌をなおして。ようやく話も弾んできたのだった。
 話は歌についてであった。その歌う歌だ。
「何がいい?」
「これなんかいいんじゃない?」
「ああ、これね」
 ラバーソウルを入れてはしゃいでいるのは茜だった。
「この歌好きなのよね」
「そうだよな、ノリもいいしな」
「いい感じよね」
 皆笑顔で話していく。そして奈々瀬も曲を入れた。彼女は。

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