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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epica50野望潰える時・・・?〜Ende der Illyrien ?〜
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ゥラを始めとした近隣諸国との因縁も、ヴィクターの言うように終わったんだね。キュンナと総長をジッと見てたアインハルトが「はい。永い因縁でした・・・」ポツリと呟いた。

(アギトお姉ちゃんやアイリがマイスターと出会うきっかけもイリュリアだった。今もちゃんと憶えてる。マイスターと出会った時のこと・・・)

イリュリアの融合騎として生まれ、道具のように扱われてきて、でもそこに悲しみなんてなかった。知らなかったもん。アイリ達は道具って教えられてきたんだから。でもアギトお姉ちゃんが裏切った。アイリを置いていったって恨んだ。

(そしてマイスター達と出会って、アギトお姉ちゃんがイリュリアを裏切った気持ちがよく解かった。アイリ達がどれだけひどい扱いを受けてきたのか・・・。だけどその分、マイスター達と過ごせた時間に幸せを感じることが出来た)

総長を見る。融合騎開発を進めたのは総長だから、アイリが生まれたのも総長のおかげでもある。だから誰にも聞かれないように小さな声で「ありがとう。さようなら」感謝と、もう会うこともないことからお別れを告げた。

「・・・ええ、ええ。そうです。座標は先ほど送信したとおり。・・・騎士団の方とも協力しての調査を。・・・では任せました・・・ルシリオン。こちらの施設にも調査隊を派遣するよう申請しておきました。キュンナとグレゴールの連行は・・・?」

「俺とアイリとミヤビで行う。お前の仕事はあくまでヴィヴィオ達の護衛だ」

マイスターの視線が総長たちからリアンシェルトに向いたから、アイリも倣ってヴィヴィオ達へと振り返る。

「判りました。それでは私たちは、お先に帰らせていただきます」

ヴィヴィオ達を伴ってホールの出口へ向かうリアンシェルトをを見守った。そしてドアを潜ってその姿が完全に見えなくなったのを見計らって、「はぁぁぁ・・・」マイスターが床に大の字で倒れ込んだ。

「マイスター!?」「ルシル副隊長!?」

「あー大丈夫だ。少し疲れただけだ。・・・しかし、こんなに体が気だるいのって初めてかもな・・・。起き上がる気力も湧いてこない・・・。すまない、調査隊が来たら起こしてくれ」

そう言ってゆっくりと目を閉じたマイスターを見守った。
そして局と騎士団の混成調査隊がやって来たから起こそうとしたんだけど・・・。結局、それから3日間も昏睡状態に陥って、目を覚まさなかった。
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