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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epica50野望潰える時・・・?〜Ende der Illyrien ?〜
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3程度しか出していないから、軽めの火傷で済むはずだ」

「これで火傷・・・? ホンマですか・・・?」

「・・・あと人によってはトラウマもあるかもな」

バーレイグの効果時間も終わったみたいで、蒼炎が音もなくスゥ〜って消えてく。総長はさっき伏せてた場所から移動してなくて、四肢を投げ出してぐったりと倒れ込んでるし、額の総長の顔も白目を向いてる。

「グレゴール・ベッケンバウワー・・・。クラウスの仇・・・」

「アインハルトさん・・・」

「・・・アインハルト、君にグレゴールを討たせてやるべきだったかもしれないが、奴と君の戦力差を考えれば・・・」

「はい、解かっています。おそらく今の私の拳では、グレゴールの甲冑に傷1つ付けられず、追い詰められていたでしょう」

「そうだな。・・・本音を言えば競技選手を目指す君に、こんなルール無用の血生臭い戦闘をさせたくなかった。こういうのは局員や騎士の役目だ。・・・さて、ミヤビ。キュンナの回収も行うから手を貸してくれ」

「了解です!」

マイスターとミヤビの2人だけで結界から出て、黒煙を吐き出し続けてる総長の口へと近付いてく。そして万が一に口が閉じられることがないようにミヤビが下顎を、マイスターが上顎を右腕で支えて、左手を口の中に翳した。

――闇よ誘え汝の宵手(コード・カムエル)――

口内の影を利用して作られた触手が数本、喉の奥へと向かって行った。数秒とせずに「捉えた!」マイスターがグッと左拳を後ろに引いた。それに倣って触手も戻ってきて、触手に包まれたキュンナを引っ張り出した。

「意識を失ってるようですね。ちょっと心配でしたけど・・・」

『軽く診た程度だけど、心拍数が若干弱いけど命に別状はないみたい。総長は・・・』

総長の巨体が急速に崩れ落ち始めて、骨となった頭蓋骨の額部分から半裸な総長がドサッと床に落ちた。胸が上下してるから息はしてる。破けた上着から覗く肌は若干だけど軽い火傷気味。

『マイスター。ユニゾン・アウトを。念のためにしっかり診ておきたいの』

『判った。ユニゾン・アウト』

マイスターとのユニゾンを解除して、並べて横にされたキュンナと総長を診察。マイスターはこれまでに何度も殺人を行ってる。でもヴィヴィオ達の前で犯させられない。愛するマイスターの心を少しでも守れるように。

「・・・とりあえず応急処置は完了。これで間違っても死ぬことはないよ」

「ルシル副隊長。念のために手錠を掛けておきますね」

「ああ、頼む」

キュンナと総長を確保。それを確認したリアンシェルトの結界を解除して、ヴィヴィオ達を伴ってこっちにまでやって来た。

「イリュリアも・・・これで本当に終わりですのね・・・」

イリュリアと、シュト
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