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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epica50野望潰える時・・・?〜Ende der Illyrien ?〜
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指を鳴らして、床に突き立つ光槍を一斉に爆破させた。
「すごいですわ・・・!」
「あの、ルシルさん。この魔法は上級なん・・・ですか?」
「いや。中級の基本魔法の1つだ。が・・・少しばかり威力が足りなかったようだな」
ジークの質問に答えたマイスターの視線の先、白煙の中に大きな影が浮かび上がった。仁王立ちする総長と、あと・・・山?みたいなシルエットだ。
「ルシル副隊長」
「ああ。グレゴールの防御力が厄介だ。中級でチマチマ削り合っていては埒が明かない。上級で決める。ミヤビはこのまま待機。グレゴールが倒れ、キュンナが無事だった場合は、すまないが交代してくれ」
「了解しました。ミヤビ・キジョウ、待機しています」
マイスターだけがリアンシェルトの結界から歩き出て、『行くぞ、アイリ』そう言ってくれたから、『ヤヴォール!』全力で応えた。
『総長は甲冑の防御力で防ぎきって、キュンナも分身体で自分を囲って乗り切ってんだね・・・』
山のようなシルエットの正体は、分身体の山だった。分身体が消滅して無傷なキュンナが姿を見せた。総長も1度甲冑を解除して、改めて無傷な甲冑を装着。確かにこれは一撃で仕留めないと持久戦になっちゃいそう。
「其の燃ゆる眼は、罪人捕らえて裁く灼熱の牢。罪より逃れること叶わず、咎人よ、抗うことなく熾烈なる視線に穿たれ、浄化の炎に呑まれよ。それこそが汝に塗れた大罪を洗う唯一の償いゆえに!」
炎で出来た目が何十個とホール一面に展開されて、その角膜部分がギョロっと動いた。視線の先にはキュンナと総長が居て、瞳孔部分からレーザーサイトのような光線が2人に向かって放たれた。
「陛下、回避を!」
「夢影!」
分身体が十数人と創り出されて、レーザーサイトに突っ込んでった。でもレーザーサイトに当たっても何にも起こらない。そう、この術式はまだ完成されてない。今はまだ当たった箇所に小さな火の目が刻まれただけ。
「ルシリオン! 今すぐこの魔法を解除しなさい!」
「断る。ところでキュンナ。分身体はそれで足りるのか?」
天井や壁、床にまで展開されてるいくつもの火の目から放たれるレーザーサイトが1つ、また1つとキュンナと総長に当てられていって、体中に火の目が刻まれていく。そんな2人はマイスターに向かって走って来た。マイスターの側なら安全圏だって考えてのことだろうけど・・・。
「
炎神の牢眼
(
コード・バーレイグ
)
」
マイスターが術式名を告げたと同時、キュンナと総長は足を止めた・・・というより、止められた。レーザーサイトはある意味バインドとしての効果もあるから、レーザーサイトの長さ以上の移動は出来ない。
「ジャッジメント」
そんな号令の下、ホール内の目が一斉に輝きだした
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