第三章
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「それやったらな」
「ここはやな」
「乗っていこうな」
「ほな厩に預けるんやなくて」
飛竜やペガサス様のだ」
「すぐにな」
「冒険のはじまりやな」
「早速な」
こうした話をしてだった、二人は早速麒麟を探す為にそれぞれの飛竜やペガサスに乗った。そうしてだった。
空から下や空を見て麒麟を探した、だが。
この辺りに棲息するモンスターや獣達と遭遇し戦闘になってもだった。麒麟はおらずそれでだった。
カトマンズの宿屋に戻った時にだ、トウジはこうカウサリアに話した。
「今日はおらんかったな」
「見付からんかったな」
カウサリアもこう返した。
「残念なことに」
「そやったな」
「影も形もな」
それこそというのだ。
「おらんかったな」
「どうもな」
「何ていうか」
カウサリアはまた言った。
「これは長い捜索になるか」
「そうかも知れんな、というかな」
「というか?」
「十星連合の領内におったらええけど」
それでもとだ、トウジはここで言った。
「枢軸の方に入ったら」
「そうなったらな」
「めっちゃ厄介やな」
「それはな、ネパールのすぐ隣はな」
まさにというのだ。
「半分完全に囲んでな」
「枢軸の領土やしな」
「そっちに行くこともな」
こうしたこともというのだ。
「有り得るさかいな」
「そやねんな、それな」
カウサリアも応えた、二人共今は宿屋の中で風呂に入っている。風呂の中のサウナにおいて汗をかきつつ話をしているのだ。
「実際な」
「あるやろ」
「モンスターとか獣に国境ないし」
「国境なんてな」
それこそとだ、トウジは言った。
「人の世界のことやからな」
「モンスターとか獣には関係ないわ」
「一切な」
「若し枢軸の領土に入ったら」
その時はというと。
「もうな」
「あたし等入られんな」
「入ったらな」
それこそとというのだ。
「その時はな」
「すぐに枢軸の方から攻撃来るわ」
「そうなったらな」
「折角休戦状態やのに」
十星連合と枢軸の激しい戦の後で結ばれたそれだというのだ。
「それを破りかねん」
「そうした状況になるさかいな」
「そうなったら」
麒麟が枢軸の領土に入ったならというのだ。
「うち等やとどうしようもないな」
「そうなってないことを願うな」
「心からな」
こうしたことを話しながらもだった。
二人は次の日もネパールの空を飛んだ、そうしつつモンスターや獣と戦いつつ麒麟を探した。だがこの日も次の日もだった。
麒麟を探した、しかし麒麟は一行に見付からず。
二人は次第に焦り枢軸の方に行ったのではとさえ思った。だがここで二人が悩んでいるとだった。太宰からこの話を聞いてそれで政府の者として協力していた市長の
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