第一章
[2]次話
麒麟捜索
トウジ=パッタライとカウサリア=アーチャリャは今はトウジの神託でネパールのカトマンズに来ていた。
二人はそれぞれ乗っている飛竜とペガサスから降り立ってからこんなことを話した。
「やっぱり高山はな」
「こうしたもんやないとあかんな」
「普通の馬とかやと」
「中々こうはいかんわ」
こう話すのだった。
「ほんまにな」
「そこはな」
「他のとこにおったらわからんな」
「どうしてもな」
二人で話してだった、そうして。
トウジはここでカウサリアにこんなことも言った。
「とりあえずあたし達の飛竜とペガサスは」
「それぞれやな」
「厩に置かせてもらうか」
「そうするか」
「そしてな」
そのうえでというのだ。
「その後でや」
「冒険者のギルドに行ってやな」
「あたしの神託探そうな」
「そうしよな、けどな」
「けど?」
「その前にちょっと一遊びとか」
カウサリアは笑ってトウジにこんな提案をした。
「どないや」
「遊ぶんかいな」
「そうしたらどや」
「それもええけどな」
トウジはカウサリアにどうかという顔で応えた。
「遊ぶとな」
「あかんか」
「太宰さんからすぐに怒られるで」
連合の政を取り仕切り星の者達にとっては頼りになり公平であるが厳しい監督である彼にというのだ。
「そうなるさかいな」
「それでやな」
「そや」
それでというのだ。
「遊ぶのはな」
「後でやな」
「後でしよな」
まさにというのだ。
「遊ぶのは」
「そうするか」
「太宰さんは千里眼やから」
実際にそうした能力は備えていないが星の者達の監督としては実に優秀な人物なのである。それでこう言うのだ。
「それでや」
「神託をほったらかしにして遊んだら」
「その時はな」
まさにというのだ。
「すぐに怒られるで」
「連絡が来るんやな」
「そうなるさかい」
それでというのだ。
「あまりな」
「したらあかんか」
「後にしよな」
遊ぶならというのだ。
「そうしよな」
「ほなまずは神託をやな」
「適えような」
こうしたことを話してだった、そのうえで。
二人はまずはトウジの神託を探しに冒険者のギルドに行こうとした、だがここでだった。
太宰から貝殻で連絡が来た、トウジはその連絡を受けてまず彼にこう言った。
「あの、まだ遊んでないですから」
「遊ぶのは神託の後でお願いします」
太宰はトウジに冷静に返した。
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