砂漠の王国、砂漠の女王
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<イシス>
イシス…其処は大きなオアシスの側に造られた砂漠の町。
町の奥には大きな城がそびえ立っている。
アルル達が到着したのは夕刻だった…
リュカ以外、疲れ果ててはいたが宿を確保すると、町へ出て様子を伺う事に…
「魔法の鍵の事を知っている人が居れば良いけど…」
そんなアルルの不安はすぐに解消される事となる。
曰く、「魔法の鍵?あぁ!それなら此処より北の『ピラミッド』に保管されてるらしいよ」
曰く、「『ピラミッド』に入るのなら、女王様の許可が必要ね!勝手に入ったら、墓荒らしとして掴まりますよ」
曰く、「『ピラミッド』には、様々なトラップが仕掛けられている!頼まれたって入りたくないね!」
曰く、「女王様の美しさには、モンスターをもひれ伏すであろう!」
等々…
大まかに情報を仕入れたアルル達は、宿屋へ戻り作戦会議を行う事に。
此処は宿屋のアルルの部屋。
リュカ以外が集まり明日の予定を話し合う。
「これで、目的地が定まったわね!」
「そうですね。では、明日朝一で女王様へ謁見を致しましょう。許可を戴かないとピラミッドへは入れませんから」
「な、なぁ…リュカさんは置いていった方が良くないか?」
ウルフが小声で話す。
「そやで!町でも美しいって評判の女王やで!下手したら、下手するやん!」
皆、見つめ合い頷く。
美女で女王…最悪の組み合わせだ。
どう転んでも碌な事にはならないだろう…
(コンコン)
「みんな〜明日の予定は決まった?」
其処へ現れるリュカ。
実に良いタイミングである。
「あ!実はリュカさん、あ「僕、明日は町を探索してるよ」
リュカに留守番を頼もうとしたが、リュカの方から残留を表明してきた。
「え!?そう…リュカさん…残るのね…」
「うん。だから4人で謁見してきてよ」
アルル達にとっては願ってもない事だ。
そして宿屋から出て行くリュカ…
いったい何処へ行くのやら…
翌朝、リュカとの鍛錬を終えたアルル達は、女王へ謁見する為に城へと赴く。
城へ着き、係の衛兵に用件を伝えると、
「只今、女王様は別件にて政務中である!暫し此処で待つ様、仰せつかった」
と、待ち惚けを喰らう事に………しかもかなりの時間。
一方リュカは砂漠の美人を求めて、町中を彷徨っている。
《砂漠の国の女王様…きっとアイシスみたいな女だろう…だいたいイシスとアイシスって似てるんだよね!いくら美人でも、近付きたく無い女だ!町でナンパしてる方が100倍マシだ!》
「ねぇねぇお嬢さん!僕とエッチしない!?」
「何だコラ!?俺の女房に何の様だ!」
「おぉっと、ごめんなさ〜い!素敵な旦那が居るとは知らなかったので〜じゃぁね〜」
そんな感じで表通りから裏通りへと…
そん
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