第五十四話 最後の学期になってその一
[8]前話 [2]次話
第五十四話 最後の学期になって
三学期の始業式が終わると午後から授業でした、ですがその午後になって私は同じクラスの寮の娘達に言われました。
「ちっち、昨日見たけれど」
「寮まであの一年生の子と一緒だったわね」
「どうして一緒だったの?」
「詰所から送ってもらったの」
私は皆にありのままお話しました。
「ボディーガードでね。詰所の人達に言われて」
「ちっちが言ってじゃないの」
「自分からじゃないの」
「そうだったの?」
「自分からって。そんな図々しいことしないわよ」
私はこのことを断りました。
「私は本当によ」
「自分から言わなかったの」
「ボディーガードにって」
「そうだったの」
「そうよ、図々しいじゃない」
本当にこう思います。
「だからね」
「やれやれ、何かって思ったら」
「そこでそう言うのね」
「そこでちっちからじゃなくて」
「そんなヲチだったのね」
「ヲチも何もね」
私は皆にむっとしたお顔で返しました。
「他に何があるのよ」
「だからちっちが自分からね」
「あの一年生の子にアタックしてよ」
「それで自分から来なさいって言って」
「寮の前までだったら面白いのに」
「面白いも何も事実だから」
それこそ何もかもがです。
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ