純粋なお遊び
合縁奇縁のコンサート 27
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vol.34 【無音の合図】
『いぴぁっ』
「にっ！ にやっ?? なにゃああ??」
声！
なんか耳元で、すぐ傍で、鳥の鳴き声と女の人っぽい声がしたぁ??
なんで?? どうして??
私の近くには誰も立ってなかったのに??
「……落ち着きなさい、ミートリッテ。貴女、猫になってるわよ」
「くくっ、お前公爵家で教育されて少しは淑女らしく成長したかと思えば、事あるごとに喚く癖は全然変わってないのな。見てて飽きないわー」
「だっ、だって！ 声！ 声が！」
「声？ ですか？」
驚きのあまり、ジタバタ暴れて尻餅を搗いてしまった。
そんな私に駆け寄ったフィレスさんが、手を差し伸べながら首を捻る。
その、何の話？ と言いたげな仕草が信じられない。
あんなにハッキリ聞こえたのに、私以外には聞こえてなかったの??
『……みぃ〜とりってぇぇ〜……っ』
「ひぃっ?? ま、またぁ??」
今度はさっきより少し離れた所から聞こえた！
間違いない。
空耳なんかじゃない。
怒気を孕んだピピピッ、って鳥の鳴き声と、苛立った女の人っぽい声が、同時に聞こえてる！
『私を、こともあろうに床へ叩きつけるとは、いい度胸してるじゃないか。この、無礼者めが！』
「誰?? 床ってな、………… へ？ 床？」
『ここだ、ここ！ お前の足先！』
声の主を探し出そうと素早く視界を巡らせて。
与えられた情報に従い、少しだけ浮いた自分の膝の先を覗き見る。
そこには……
「……小鳥？」
鳥が居た。
両手のひらに乗る大きさで白っぽい体毛を持った、薄い桃色に光る小鳥。
小さな両翼を広げたまま細い脚を絨毯に埋め、体格に見合った可愛らしい嘴をパクパクと動かし、白銀色の丸い目で私を見上げてる。
「ど、どうして小鳥が、室内に？ どこから入って」
『プリシラを出迎えた時からずっとお前の頭やら肩やらに乗っとったわ！ 結界内に入るまでは気配を消してたし、お前に気付ける筈もないんだが……にしても、叩き落とすことはないだろう?? 死ぬかと思ったじゃないか??』
「ひゃっ?? なっ、え?? ま……まさかこの声、鳥が喋ってるの??」
確かに、耳の奥に直接聞こえてる女の人っぽい声はともかく、非難の色が濃いピイピイって鳴き声は、嘴の動きと連動してるようにも見えるけど！
「そりゃお前の自業自得だアオイデー。そんな風に突然話しかけられたら、さすがに俺や次期大司教殿でも、手を出さずにはいられなかったと思うぞ。フィレスだったら即、一刀両断だ。なあ？」
「え」
「無論です。初対面の時も、悪意や敵意があれば即座に斬っていました」
「……え？」
「そ
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