純粋なお遊び
合縁奇縁のコンサート 27
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うですわねぇ。私でしたら悪意などの有無に拘らず、驚きすぎて咄嗟に首を掴んでぶら下げていたでしょう。どこのどなたかは存じ上げませんが、ひとまずご無事で良うございましたわ」
「ええ……っ??」
や、やっぱり、私以外にも聞こえてる?
しかも、お父様とフィレスさんはこの小鳥と知り合い?
むしろ、私以外には小鳥の姿が見えてたってこと?
でも三人共突然だって言ってるし、プリシラ様は普通に会話してるけど、さりげなく初対面だって認めてるよね?
驚きすぎて、と言うわりに、全然驚いてるように見えないのは何故。
『……知ってた。お前らがそういう性格だって解ってたから一番安全そうなミートリッテを選んだんだ! 結局叩き落とされたけどな!』
「「ご愁傷様です」」
『他人事みたくあっさり片付けるんじゃない、保護責任者共! まったく、どいつもこいつも腹立たしい! 私を何だと思ってるんだ!』
「フィレスに付きまとう偏執鳥」
「人間の言葉を用いて会話できる小鳥にしか見えませんわ」
「ご自身では女神と仰っていましたね」
「めっ……、めがみぃい??」
女神ってまさか、ロザリア様みたいな?? この鳥が??
と、再度大きな声を出しかけた途端。
「お前ら、もーちょっと静かにしろよ! いくら結界があるからったって、防音加工されてる壁を越える大声とか、なんな…… ん?」
バタン! と開いた扉の向こうから。
片耳を押さえたロザリア様が、渋い顔を覗かせて。
ソファーの横で倒れ伏しているリーシェさんを見下ろした。
「……本当に、何してんだ? お前ら」
ロザリア様の後から出たクロスツェルさんによれば、両耳を押さえたまま目を回しているらしい。
つまり、リーシェさんが倒れ伏した原因は、私の絶叫だ。
ついさっきプリシラ様に失態を見せたばかりでまたやらかしてしまったと気付き、全身から血の気が引く。
「すっ、すみませんでした!」
フィレスさんの手を借りて素早く立ち上がり。
客人達と上司へ向けて、深々と腰を折るが。
「ミートリッテさんに非があるとは思えませんが」
「だな。今回は、無力な人間に対する配慮が足りてなかったアオイデーが、全面的に悪い」
『お前達は何かあったらとりあえず攻撃しちゃえ☆ という自らの凶暴性をほんの少しで良いから改めろ! 慈愛を謳うアリア信徒のクセに、どこまで乱暴者なんだッ!』
フィレスさんは私の顔を覗いて、不思議そうに瞬き。
お父様は非難をやめ
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