第一章
[2]次話
おぞましい見当違い
ジョゼ=アグアルーザとケン=ママニ=カブラルはこの時アグアルーザの神託でアンゴラのルアンダに来ていた。
街に入るとすぐにだった、アグアルーザは太宰から貝殻で連絡を受けた。
「もうそちらには着かれていますね」
「はい」
その通りだとだ、アグアルーザも答えた。
「今しがた」
「ならすぐに街の上空にある浮島の生物研究所に向かって下さい」
「生物研究所ですか」
「そうです、そこにです」
こうアグアルーザに話したのだった。
「お二人で」
「僕もですか」
隣で聞いていたカブラルも述べた。
「そこに」
「お二人は二人一組です」
そのうえで神託に向かっているとだ、太宰はカブラルにも答えた。
「ですから」
「それでは」
「いかせてもらいます」
「では今から行ってきます」
アグアルーザは貝殻の向こうの太宰に答えた、そうしてだった。
二人で研究所に向かった。それで研究所の門に行くとその門で門を守る守衛達が二人を見るとすがる様に言ってきた。
「お待ちしていました」
「待っていたって」
「もうこちらにも連絡が来ていまして」
「わい等が来るって」
「はい、今か今かとです」
こうアダルジーザそしてカブラルに答えるのだった。
「お待ちしていました」
「何があったか詳しく知らんけど」
「実は現在進行形でして」
「それでかいな」
「詳しいことは中に入らないと」
それこそとだ、フランケンの守衛はアダルジーザに話した。
「わからないのです」
「そういえばあの太宰さんが」
ここでカブラルは十星連合の副宰相その内政と外交それに経済や貿易を取り仕切る彼の今回のことに気付いた。
「事態についてお話せんかったし」
「それは何故かっていうと」
アダルジーザはそのカブラルにも応えた。
「話してもわかりにくい」
「太宰さんが聞いても」
「副宰相にも事情をお話したそうですが」
今度はスケルトンの守衛が言ってきた。
「ですが」
「それでもかいな」
「説明しにくかったのでしょう」
「現在進行形で起こっててか」
「一言で言えばモンスター達が暴れ回っています」
研究所の中でというのだ。
「そうなっています」
「そうなんか」
「はい、ただ」
「ただ?」
「どうにもならない混乱した状況で」
今の研究所の中はというのだ。
「ですから」
「説明はか」
「しにくいです、ですから」
それでというのだ。
「まずはです」
「中に入ってやな」
「状況をお確かめ下さい」
「ほなな」
「中に入ろうか」
アダルジーザだけでなくカブラルも言った、そうしてだった。
二人で研究所の中に入るとだった、その中は。
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