でぃあんけひと
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ケヒトをじっと見つめる。
「(なんか………嫌な雰囲気だね)」
「(ええ、あの服装明らかにミアハ様の格好を意識してますね)」
「(………ガキだね)」
「(同感です)」
「で、今月の支払いはできておるのか? できておらんよなぁ! この万年滞納者共が!」
「ぐぅ……!」
「慈悲深い儂はこれまで見逃していたが貴様らの無節操な振る舞いはいい加減目に余る!
明日までに今月分の支払いをせねば貴様らを追い出しこのホームを売り払ってやるからなぁっ! 覚悟しておけよ!」
そう言って、ディアンケヒトは下品に笑いながら去っていった。
「…………………僕あの神様嫌い」
ベルがナァーザの肩を叩く。
「ナァーザさん、僕達に出来ることって、ありますか?」
同日夜、黄昏の館。
「という訳だ」
「ふーん……ナァーザちゃんなぁ」
ロキがリヴェリアに渡された書類をペラペラと捲る。
「ディアンの奴……ほー…これはこれは」
ロキが悪どい笑みを浮かべた。
「コレは商売人としてどうなんやろか?」
「だからわざわざこうして持ってきたんだ」
「せやなぁ。これはちぃとばかし、お灸据えたるか」
くひひひ、とロキが笑う。
「これでナァーザちゃんどうにかできたら一晩貸してもらおっかなー。
いや、ディアン脅してアミッドちゃんを借りるのも…」
ゴッ? とロキの頭にリヴェリアの拳骨が落ちた。
「ぬぉー!? 何すんのや自分!?」
「ふんっ…余計なトラブルの元を作るな」
「なに?? 妬いとるん?」
「もう一発いっとくか?」
「わぁー! 冗談! 冗談やからぁっ!」
ふぅ、とロキがため息をついた。
「それはそうと、遠征間近やけど準備終わっとるん?」
「無論だ。終わってない筈ないだろう」
「くぁー! かっこエエなぁ!」
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