第三章
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「けど自分船長にしてはな」
「若いか」
「ああ、僕等と同じ位やろ」
「実は親のコネでな」
「おい、わかりやすいな」
「親父が社長なんだよ」
務めている会社のというのだ。
「学校出てすぐに見習いだったけれどな」
「それで地中海におったか」
「それが親父の身体の調子が悪いらしくて」
それでというのだ。
「一回でも船長してないと会社のこともわからないってな」
「その様にか」
「親父が言ってな」
「見習いから」
「もう一気にな」
それこそというのだ。
「船長になったんだよ」
「将来の会社の経営の為か」
「他にも大学行けとかも言われてるよ」
「普通大学が先やろ」
十星連合はセネガルにも多くの学校を建てていて大学もだ、そして私立の大学も多く出来てきている。
「この場合」
「親父が言うにはまずは現場知れってな」
「学校出てか」
「中学出てな」
それからというのだ。
「船乗りになったんだよ」
「ほな船長の後でか」
「本当は船長やる前にもう少し見習いして」
「高校、大学か」
「けれど親父に何かある前に」
「船長か」
「何でも学校よりも現場だってな」
船長の父の考えではというのだ。
「そうなったんだよ」
「そうか、ほなな」
「今からだな」
「船長の仕事しよか」
「ああ、教えてくれて有り難うな」
こう話してだ、そしてだった。
船長はウスマンに教えてもらったまま役所を回り出港手続きの全てを行った、そうしてからだった。
出港となった、すると波はさらに高くなっていた。そこに見習いからいきなり船長になったものであるから。
出港からずっとウスマンがサポートしそしてだった。
航海もずっと彼が教えていた、筋はいいがとにかく見習いからいきなり船長になったので素人同然だった。
しかもモンスターも出て来た、ウスマンは彼等を倒しつつ言った。
「ちょっとな」
「厄介か」
「ああ、筋はええ船長やけどな」
共に戦うクルマに話した。
「それでもな」
「若過ぎるか」
「船長はやっぱりな」
「いきなり見習いからか」
「十代の若手がやるとかな」
「ないか」
「そや、ないからな」
だからだというのだ。
「ここはな」
「自分がやな」
「他の船員達もやけどな」
「何かとか」
「サポートしてな」
そうしてというのだ。
「それでやってるわ」
「そうなってるか」
「見習いと船長は全くちゃう」
それこそとだ、ウスマンは言った。目の前では彼の神具であるアピスが敵と戦っている。
「もうな」
「それこそやな」
「それでや」
それ故にというのだ。
「ここはな」
「行きにやな」
「帰りもな、どうも」
ここでウスマンは風を感じた、そうしてクルマに話した。
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