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ある晴れた日に
664部分:炎は燃えてその八
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炎は燃えてその八

「けれどその竹林さんが」
「戻って来たら」
「もっと素晴らしいものが見られるわ」
 それは確信している言葉であった。
「絶対にね」
「はい、それでは」
「私達も頑張りましょう」
 自分達もだというのだった。
「あの娘達だけじゃなくてね」
「そうですね。私達も」
「今日も行きましょう」
 笑顔で田淵先生に告げた。
「いいわね、それで」
「はい、わかっています」
「私達も頑張らないと」
 また言う江夏先生だった。
「駄目だからね」
「そういうことですね」
 そんな話をする先生達であった。先生達も心は確かに定めていた。そしてその日の放課後。彼等はまた公園にいた。未晴をそこに出していたのである。
 そのうえで正道がギターを奏でていた。今日もである。
 そしてその曲を聴きながら。皆は言うのだった。
「未晴今日はさ」
「また動ける?」
「ゆっくりでいいからね」
 五人が優しく彼女に言うのである。
「腕が動いたんでしょ?もうすぐよ」
「頑張ってくれればいいから」
「だからね」
 言いながらその手を握ってみたのは奈々瀬だった。するとだ。
「あったかい・・・・・・」
「おい、それ本当かよ」
 春華がそれを聞いてすぐに彼女に問うた。
「未晴の手があったかいのかよ」
「うん、あったかいよ」
 春華に顔を向けても言うのだった。
「本当にね。今の未晴の手ってね」
「そうか。あったかいんだな」
「今までさ、未晴の手って」
「そうよね。こんな風になってからはね」
「鉛みたいだったから」
 静華と凛も言う。
「それがあったかくなってきたって」
「やっとなのね」
「うん、やっとよ」
 まさにそうだというのである。
「あったかくなってきたのよ」
「本当ね」
 咲も彼女のその手を握ってみた。すると本当だった。
「柔らかいし」
「ねっ、前の未晴と同じでしょ」
「ええ、そうね」
 奈々瀬の笑顔での言葉に彼女も笑顔で返すことができたのだった。
「未晴、本当に元に戻ってきてるのね」
「こうして皆でいるからよね」
 今言ったのは茜だった。
「未晴も皆と一緒にいるから。だから」
「そうよ」
 茜の言葉に応えたのは恵美だった。
「こうして皆がいるからね」
「未晴も頑張ってくれるのね」
「一人だとどうにもならない」
 正道はギターを鳴らしながら述べた。
「何もできない」
「いや、御前は別だよ」
「そうだよ」
 彼に言ってきたのは坪本と佐々だった。
「御前最初一人でこいつのところに行ったんだろ?」
「それをした奴の言葉じゃねえよ」
「いや、俺だけじゃない」
 しかし彼はまた言うのだった。
「俺だけじゃとてもな」
「ここまでいかなかったっていうんだ
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