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誇り高き女騎士
第三章
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 そのうえで冒険をはじめられた、ライアはレベッカと山賊や海賊のそれぞれの組織だけでなく彼等がいる場所のことやそこにいるモンスター達そして自分達が持って行くアイテムのことまで考えて用意しようとするが。
 女騎士はその二人に高らかに言った。
「民を苦しめる賊は一刻も早く成敗すべきだ」
「って今すぐ征伐に出るんか」
「そうだ、山賊も海賊もものの数ではない」
 こうライアに言うのだった、レベッカと共に作戦を練る彼女に。ライアは薬剤師レベッカはサイオニックなので戦闘向きの職業ではないことからより一層策を練っているのだ。
 だが女騎士はというと。
「すぐに行くぞ」
「幾ら強くても敵には地の利があるし敵を知ってこそや」
 ライアは勇む女騎士に冷静な声で話した。
「それでこそやからな」
「君達は行かないのか」
「今はな」
「まずは策を練るというのか」
「自分騎士でしかも代々の貴族の家やったら」
 ライアは女騎士にこうも言った。
「兵法は学んでるやろ」
「うむ、戦術や戦略はな」
「軍隊がいきなり前に出たらどうなる」
「そこに罠や伏兵があったらな」
 レベッカも女騎士に話した。
「どんな大軍でもあかんやろ」
「うむ、それはな」
「そういうことや」
 ライアは話した。
「あたしの職業は薬剤師、薬の用意がないとな」
「薬は造れないか」
「薬のない薬剤師なんて劣化アルケミストや」
 そうしたものに過ぎないというのだ。
「そやからな」
「薬の用意もしてか」
「他の用意もしてな」
 そのうえでというのだ。
「山賊も海賊もな」
「一つずつか」
「倒していくんや、冒険と戦は一緒や」
 ライアは女騎士に彼女が兵法も知っていることからこうも話した。
「それやったらな」
「戦のこともか」
「策を練るか」
「今は敵のことを調べて食料や武具の用意をして」
「戦で言うとやな」
「戦術も考えてる」
「作戦会議の最中だな」
 女騎士はここでようやく冷静な声になった、そのうえでの返事だった。
「つまりは」
「そういうこっちゃ、ほなな」
「今はだな」
「じっくり練っていくで」
「わかった」
 女騎士は二人と同じテーブルに着きそのうえで冒険の用意にも積極的に入り二人の策も聞いた。そうしてだった。
 三人はアクラを拠点として周辺の山賊や海賊達の征伐をはじめた、三人でそれぞれの組織のアジトに忍び込んだり待ち伏せをしてだった。
 個々に倒していった、女騎士は戦闘の都度名乗りを挙げるのでレベッカはどうかと思いライアに言った。
「名乗りはええか」
「それはな、騎士さんやしな」
「ええか」
「あっちでは絶対やろ」
 欧州ではというのだ。
「こうした戦いの時は名乗るのは」
「そやからか」
「名乗りはな」
 
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