第二章
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「宜しいですね」
「わかりましよ、ほな」
「そちらに助っ人を派遣していますし」
「助っ人ですか」
「サポート要員です」
「ではその助っ人とですね」
「まずは合流して下さい、もうすぐそちらの駅の五番ホームに森人のスーツの若い女の人が到着します」
人と場所もだった、太宰は話した。二人はその言葉に従ってウィントフック駅の五番ホームに向かった。そしてそこで。
スーツの若い森人の女を見付けて彼女のところに行った、すると女の方から言ってきた。
「マリア=イヨンテ、ナミビア警察警視です」
「警視さんかいな」
「はい、功績を認めて頂いて」
そのうえでというのだ。
「先日警視に昇進しました」
「そういえば警視に若い女の人がおったな」
ビークは十星連合下でナミビアの統治を行う者として述べた。
「自分やったか」
「はい、私の短刀はテロ組織巨人軍に対する捜査官であり」
「その征伐もか」
「警官として受け持っています」
「そやな、ほな今回の塩の件は」
「詳しいお話は別の場所で」
駅のホームでは目立つ、こう言ってだった。
警視は二人を街の警察署の中に案内した。その個室で共に紅茶を飲みつつそうして今回の件の話をした。
「塩は人にとって欠かせません」
「それや、それで今この街はな」
「ソースや漁礁で凌いでいますね」
「それがあるからぎりぎりな」
「生きていますね」
「ほんまぎりぎりや」
ビークは苦い顔で言った。
「確かにソースや漁礁からも塩分は摂れる」
「それでもお塩そのものやらや」
まさにとだ、ママニも言ってきた。
「摂らんとな」
「いけないですね」
「それでや」
その為にとだ、ママニはさらに話した。
「正直街はかなり苦しい」
「その分士気も健康も落ちていますね」
「そこで連中は仕掛けるつもりか」
「あえてこのウィントフックに送られる塩を買い占めて」
「ほなお塩は連中のアジトにあるな」
ビークは警視の言葉からこのことを察した。
「そやな」
「はい、まさに」
「ほなおいら達の任務はな」
「巨人軍のアジトに向かい」
「連中を壊滅させるな」
「弱っているこの街にテロを仕掛ける前に」
「それで連中のアジトの場所はわかってるか」
ビークは紅茶を飲みつつ警視に問うた、三人が今いる部屋は質素でナミビアの暑さをそのまま感じる。いるだけで汗が滲む様な部屋だ。
その中で紅茶を飲みつつだった、ビークは述べた。
「何処にあるか」
「はい、それはです」
「わかってるか」
「私はお二人の案内役、そうしたサポートとです」
「おいら達のところに送られたんやな」
「そうです、彼等のアジトはアフリカ南部の巨人軍の最大の基地です」
警視はビークに真剣な顔で話した。
「ですからナミ
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