第百十七話 西の端へその四
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「来る者は拒まずでな」
「受け入れていきますね」
「ああ、ただカルタゴと離れていたらな」
「その防衛は」
「水軍は行かせられてもな」
久志は港の方を見た、芳直が率いる主力が今出港しようとしているそこにもしっかりと留守役を残すつもりだ。
「残しておくからな」
「その時はですね」
「我々が」
ステファーノとモナコが言ってきた。
「東の方に船を出し」
「湖から助けますね」
「ああ、食いものなり送ってな、あと出来れば」
「半島からですか」
「私達の本拠地から」
「そうだよ、兵を送ってな」
湖からというのだ。
「助けるけれどな、けれど本当に遠くてその勢力が攻められてもな」
「今はですね」
「多くを援軍に送れないですね」
「そうした勢力は暫く自分で努力してもらうしかないな」
自分達の兵力で守ってもらうしかないというのだ。
「その場合はな」
「そうですね」
「あまりに遠いと」
「カルタゴの近辺ならいいけれどな」
今自分達がいるこの街のというのだ。
「古王国に近いとな」
「若し古王国に攻められても」
「それでもですね」
「やっぱり自分でな」
彼等だけでというのだ。
「何とかしてもらうしかないな」
「そうですね」
「今は」
「俺達は西に向かうからな」
南岸のそちらにというのだ。
「だから仕方ないさ、出来るだけな」
「すぐにですね」
「西の方を掌握されますね」
「ジブラルタルの対岸までな」
ジブラルタル自体は無理でもというのだ。
「そうするな、じゃあな」
「これからですね」
「今からですね」
「ああ、攻めるな」
こう言ってだ、そしてだった。
久志は留守を守る者達に後を任せてそうして主力を率いてカルタゴから南岸西部の掌握に向けて出陣した。するとだった。
すぐに幾つかの街や村が降ると言ってきた、久志はその報告を聞いて言った。
「よし、これはな」
「幸先がいいわね」
「出陣してすぐにな」
「大小幾つかの勢力が降ってきて」
「本当にいいぜ」
久志は清音に笑って応えた。
「これはな」
「そうね、じゃあね」
「そういった勢力の兵も加えながらな」
「西の果てまで行くわね」
「そしてな」
そのうえでというのだ。
「後はな」
「引き返して」
「東になるぜ、とにかくな」
「降った勢力は受け入れて」
「文化や習慣、宗教はそのままで」
そういったものは保証してというのだ。
「税もな」
「私達の風でね」
「重くしないさ」
「税を重くするよりもね」
「産業を栄えさせてくれてな」
農業なり商業なりというのだ、そこには貿易もあれば漁業、林業もあるし勿論手工業もその中に入っている。
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