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ある晴れた日に
66部分:優しい魂よその一
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ってるぜ」
「だったらわかるよな」
「私のこともね」
「ああ、そういうことか」
 今度は野本にもすぐわかった。
「御前等食器洗いはいつもだからな」
「そうよ。まあおかげで」
「手はいつもがさがさだけれどな」
 このことは仕方がなかった。食器を洗えば手が荒れる。とりわけ冬場はであった。
「それはどうしようもないけれどね」
「けれどな。食器洗いはこの通りだぜ」
「やっぱりプロは違うね」
「頼りにしてるわよ、二人共」
「それはいいけれど」
 明日夢は褒め言葉の中にも皆の動きを見ていた。
「あんた達もあんた達で頑張ってよね」
「俺達に変に押し付けるなよ」
「わかってるって」
「それはな」
 皆もそれはわかっていた。とはいっても洗いものをこっそりとある程度は押し付けようかと思っていたので後ろめたさはあった。

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