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【完結】Fate/stay night -錬鉄の絆-
第040話 『エピローグ』
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ク顔であったのは言うまでもない。
そして慎二くんは間桐家を今はどうするか悩んでいるがなんとか切り盛りをしていくと息巻いている。

「…とりあえず、真っ直ぐに帰ろうか。皆を待たせても悪いしね」
「そうだね」
「はい、志郎様」

それで姉さんとキャスターと三人で帰る事にした。
でもいざ家に帰ってみるとなにやら中が騒がしいことになっていた。
何事かと思っていると玄関から凛さんと桜が顔を出してきて、

「あ、おかえりなさい志郎、イリヤ、キャスター。
それよりちょっと大変なことになっているからすぐに中に来て」
「どうしたの、凛さんに桜…?」
「先輩も来てみればわかりますよ」

どこか嬉しそうな桜。
それで居間へと入っていくとそこにはもういないはずの人の後姿があった。
その人は私に気づいたのであろう。

「―――お久しぶりですね。シロ…」

私に久しぶりの笑顔を向けて来てくれた。
私は嬉しくなってその人にすぐに抱き着いたのは言うまでもない。






………思いは繋がっていく。
決して切れない絆がある。
出会いもあれば別れもある。その逆もまた然り。
だからいつか兄さんともまた会えるかもしれない。
だって、私と兄さんは“錬鉄の絆”で結ばれた兄妹なんだから…。
































………とある男は寂びれた荒野で一人腰を下ろしていた。
無言で誰とも話さない。話す相手もいない。
あるのは剣の丘と無限に地面に連なる剣達だけ。
だけど男は決して寂しくなどなかった。
絶望などしていなかった。
男は僅かに笑みを浮かべながらも腕に巻き付いているリボンを撫でたのだった。




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