暁 〜小説投稿サイト〜
【完結】Fate/stay night -錬鉄の絆-
第040話 『エピローグ』
[3/4]
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
イバーは光となって消え去った。
「アーチャー!」
見れば凛さんの方でも声が聞こえてきて、
「…凜。志郎を頼む。キャスターとイリヤと一緒に志郎を正しき道へと連れて行ってくれ…」
「うん。私頑張るから! だからあんたも…!」
「ああ。答えは得た。大丈夫だよ遠坂。俺もこれから、頑張っていくから…」
凛さんとの最後の別れができたのだろう、少しずつ消えていく体に無茶をして私の方へと兄さんは振り向いてきて、
「そして志郎。君の事は必ず忘れない…。君という妹がいた事を誇りに思って私もこれから頑張っていくとしよう…」
「うん。またね…兄さん…」
「!…ああ、またな志郎」
いつかまた会えるだろう約束をして兄さんは笑みを浮かべながら消えていった。
そして固有結界も役目を終えたのだろう、兄さんが消えたのを合図にもとの洞窟の中に戻っていた。
「………」
私は最後まで笑顔でお別れをできたと思う。
でも、もういいよね?
我慢しなくてもいいよね?
それで限界だったのだろう、私は声を出して泣いてしまった…。
そんな私に凛さんが無言で抱きしめてくれた。
「今は泣きなさい、志郎。きっとそれがあなたの糧になるんだから…」
こんな時でも凛さんは優しかった。
だから凛さんの胸を借りて私は泣きはらしたのであった。
それから家に帰ったら桜や慎二くん、キャスターに迎え入れられてこうして聖杯戦争は永遠に消えていった。
そんなことがあったなぁ…と思いにふけっていた。
…そして姉さん達と一緒にお父さんのお墓参りが済んだ後、
「さてと、それじゃシロ。これからどうする? セラとリン達がきっと家で料理を作っていると思うけど」
「あはは…きっとそうだね。あの二人だから桜と凛さんともめてる光景が過ぎるね」
そう、イリヤの護衛であったセラさんとリーゼリット…リズさんも姉さんと一緒にアインツベルンから勘当されてしまったから行き場がなくなってしまったので姉さんと一緒に衛宮の家で暮らすことになったのだ。
当時は酷かった。
姉さんがリハビリをしだした頃にアインツベルンからの使者が来て『小聖杯で無くなったあなたにはもう用はない』と言われてきたのだから。
それでセラさんとリズさんが怒ってその使者を殺しそうになったのは言うまでもない。
まぁ、そんなこんなで今ではセラさんがうちの家事清掃などを受け持っていたりして、逆にリズさんは元の性質からなのだろういつもだらけながらも俗世にどっぷりと浸かっている。
そして凛さんと桜はというと姉妹の仲も戻ったのか互いに最近は遠慮がなくなってきている。
私ともども魔術の師匠をキャスターはしてくれていて凛さんは神代の魔女から教えを乞う事が出来てとてもホクホ
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ