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【完結】Fate/stay night -錬鉄の絆-
第039話 7日目・2月06日『無限の剣製。そして…』
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荒廃していた。
様々な剣が地面に刺さり、灰色の空には歯車がいくつも浮いておりゴウンゴウン…と回転する音を響かせていた。
全員がこの世界に取り込まれてギルガメッシュは声を上げる。
「…なんだこのみずぼらしい世界は」
「これが私の世界だよ、英雄王…。固有結界、
無限の剣製
(
アンリミテッドブレイドワークス
)
。これが生涯を駆け抜けて私が辿り着いてしまった境地だ」
その世界を見て志郎は胸が痛かった。
兄さんはどうしてこんなになるまで心を摩耗させてしまったのかと…。
凛も夢の中でアーチャーの生涯を見たとはいえこうして改めて見せられると言葉を失うほどにショックを受けざるを得なかった。
と、同時に志郎にはこんな世界には辿り着かせないという意欲を燃やせた。
セイバーもこの世界を悲しんだが、だがアーチャーの顔を見てその考えをやめた。
アーチャーは笑っていたのだ。
こんな世界でも私は意地を張り通せるという思いを抱いていた。
志郎という妹と出会う事が出来てアーチャーはまた頑張っていこうという思いを抱いていた。
それはある意味革命的であった。
諦めきっていたアーチャーに志郎は希望を与えたのだから。
そんな心境など分からないギルガメッシュは「ふんっ…」とまたしても鼻を鳴らしながら、
「…こんなつまらん世界を見せて貴様はなにをしようとする?」
「気付かないかね…? ならば背後を見てみるといい」
「なに…?」
それでギルガメッシュは後ろを振り向くと驚愕する。
そこには固有結界の中に取り込まれたのだろう大聖杯が丸裸の姿で鎮座していたのだ。
「これが狙いか!」
「今更気づいても遅い!」
そしてアーチャーはすでに展開されている剣達を空に浮かび上がらせながらも、
「セイバー! 駆けるんだ! 露払いは私が務めよう!」
「はい!」
ギルガメッシュが剣群を放つがそれを悉く撃ち落とすアーチャーの剣。
その中をセイバーは安心しながらも風の加護を解き黄金の剣を展開させながらもギルガメッシュへと駆ける。
「おのれぇ!」
ギルガメッシュが乖離剣を使おうとするが、それよりも早く一振りの剣がギルガメッシュの腕を切り落とす。
「ッ!? 我の腕が!?」
「英雄王! 覚悟!!」
「ッ! セイバァァァァアアアッ!!」
ギルガメッシュの叫びも虚しく大振りに振り上げられたセイバーの剣がギルガメッシュを切り裂いた。
それで勝負は決した。
「…ぐふっ。セイバー…」
「………」
「最後まで我に刃向かうのだな…。だがよかろう。それも一興である…さらばだ…」
そうして英雄王は消えていった。
少しの余韻がその場に残る。
そして後は大聖杯を破壊するだけになった。
「兄さん…」
「志郎…」
志郎と
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