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【完結】Fate/stay night -錬鉄の絆-
第039話 7日目・2月06日『無限の剣製。そして…』
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ある鞘をイメージする。
すると今までぼんやりとだが自身の中にある感じ取れていた百以上のパーツに分解されている鞘の存在をしっかりと感じ取れる。
志郎は今まで私の事を守ってくれていてありがとう…という思いを込めて、そのパーツを一つ一つ集めていく。
そして、
「…
復元、完了
(
トレース・オフ
)
」
そこには黄金に輝く鞘が志郎の手に握られていた。
集中し過ぎたのであろう志郎は少し息切れをしながらも、
「はい、セイバー。あなたの鞘だよ…」
「はい。しっかりと力を感じ取れます。これこそ私の宝具であり一度は紛失して失われてしまった鞘…『
全て遠き理想郷
(
アヴァロン
)
』です」
セイバーは志郎から鞘を受け取り、次の瞬間にはセイバーの体内の中に入り込んでいった。
そして不死の力が戻ってくる感覚を久しく感じながらも、
「(マーリン…私は答えを出しました。この戦いが終わりましたら…)」
心の中でセイバーがそう言葉を発するとどこからか声が聞こえてきた。
《いいんだね。わかったよ…僕も君の運命を最後まで見届けるとしよう》
そう聞こえてきた声を聞き流しながらセイバーはそれでいつも通りの表情に戻り、
「シロ…そしてアーチャー、いえ、シロウ。あなた方二人に感謝を…これで私は万全に戦えます」
「ううん。私からも感謝するね。私に従ってくれてありがとう。セイバー」
「ああ。私も過去に君には助けられたからな。これで、安心できる」
それで平行世界での絆という繋がりを感じながらも三人は決戦に意欲を燃やした。
そして時間は現在へと戻ってくる。
セイバーは鞘を掲げながらも、
「大事ないですか…? アーチャー」
「…ああ。助かった、セイバー」
そこに志郎と凛も駆け寄ってくる。
「兄さん、大丈夫…?」
「ああ。大事ない。それよりも凜、できれば思念通話で伝えてほしかったぞ?」
「う、うるさいわね! うっかり大声を上げちゃって悪かったわよ!」
全員が揃い和気あいあいの雰囲気だがそれを許さない空気を読まない男がいる。
「ハハハハハハハハハ! 来たかセイバー! ここに来たという事は我に返事の用意でもできたのか?」
「英雄王。あなたに贈る言葉もありません。私はあなたには従いません。絶対に!」
「ククク…恥ずかしがらずとも我はすべて受け入れてやるぞ?」
ギルガメッシュのその言い様にセイバーは少し眩暈を感じながらも敢えて無視することにする。
なにやら一人語りをしているギルガメッシュを無視してセイバーはアーチャーに話しかける。
「…アーチャー。なにか作戦はありますか? 力押しでもどうにかなるでしょうがそう簡単な相手でもない」
「ああ。セイバー、頼みがある。少しばかり英雄王
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