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【完結】Fate/stay night -錬鉄の絆-
第038話 7日目・2月06日『最後の敵』
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わずギルガメッシュの顔………の横を掠って後方へと突き刺さって刺さったのだろう、盛大にギィンッ!という音を響かせる。
ギルガメッシュの頬からツゥーー…っと血が垂れる。
「貴様………ッ!」
「ふっ…」
ギルガメッシュはアーチャーの魂胆が分かったのだろうその表情を憎しみに歪めて言う。
「貴様! わざと外したのか!?」
「ああ。肝が冷えたであろう…?」
「おのれおのれおのれ! その舐めた所業、後悔するだろう! 我をむざむざと生き残らせた事を後悔させてやる!」
瞬間、今までで一番でかい空間が歪んでそこから巨大な剣が姿を現す。
「ククク…我を怒らせたことを後悔させてやろう。イガリマよ。あの愚か者を踏みつぶせ!!」
「神造兵装を出してきたか。………さすがに分が悪いか」
そう言うアーチャーだが、しかしなおその表情には焦りが見えないのはどういうことかとギルガメッシュは内心で舌打ちをする。
「なにかを仕掛けてくるとみるが構わぬ! その魂胆ごと叩き潰してくれる!」
そして射出されるイガリマという神造兵装。
その巨大さゆえに瞬く間にアーチャーは潰される事だろう。
だが、
「…当たらなければどうという事はない。とはいえ避けきれんのも不味い」
そして再度偽・螺旋剣を投影し、
「
偽・螺旋剣
(
カラド・ボルク
)
!!」
またしても真名解放をする。
「そのような小さきものではこれは防げんぞ!?」
「ああ、そうだろうな。だから………こうする」
―――
壊れた幻想
(
ブロークン・ファンタズム
)
!!
イガリマと衝突した瞬間に
偽・螺旋剣
(
カラド・ボルク
)
の幻想を解き放ちそれは爆発を引き起こす。
それによってイガリマはその進路を大きく外れてアーチャーの右側へと弾かれていきその大きさゆえに浮力を無くしたイガリマは巨大な轟音を響かせて地面に落ちる。
それを横目で見てアーチャーはギルガメッシュを目に据える。
ギルガメッシュはまさか防がれると思っていなかったのかその表情をさらに憎しみに彩る。
だがそれで逆に冷静になれたのか、
「―――貴様、何者だ…?」
「何者、とは…まさか貴様の口から問われるとは思わなかったな」
それでアーチャーはニヒルな笑みを浮かべながらも、
「特に貴様を驚かすことも言えないのでね。だが敢えて言わせてもらおう。貴様を倒すものだと…」
アーチャーはそう言い切った。
それでギルガメッシュは冷静になれたがゆえにその胸中に憎しみを抱きながらも、
「…そうか。ならばもう手加減は不要という事だな。―――こい、エア」
ギルガメッシュの手の近くが歪み、そこから筒状の剣を取り出した。
「これを抜かせたことを誉めてやろう。よって疾く散れ…」
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