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【完結】Fate/stay night -錬鉄の絆-
第036話 7日目・2月06日『門番の槍兵』
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「…凛さん。後から追うね?」
「わかったわ。志郎も気をつけなさいね?」
「うん」
そして兄さんに視線を向けて、
「負けないでね、兄さん」
「ああ。任せておけ志郎」
凛さんと兄さんはそれで入り口から入っていった。
「…さぁて。邪魔者もいねぇ。セイバー、ここで倒させてもらうぜ! そして次はアーチャーの野郎も倒す」
「ランサー。最初から勝つつもりでいるようですね。舐められたものです。いいでしょう。相手になります。マスター…指示を」
「うん!」
私はいつでも令呪を使えるようにスタンバイする。
同時に魔術回路に火を入れて弓と矢を投影する。
腰に下げてある“とっておき”は使う機会はないかもしれないけどもしかしたらの事態で使うかもしれない。
そしてそんな臨戦態勢の私達の姿を見てランサーの表情がまるで悪ガキのように笑みに彩られる。
「いいねいいね! この緊張感、たまらねぇ! そんじゃやるとしようか!!」
そう言ってランサーは一気にセイバーへと駆けてきた。
それをセイバーは迎撃する。
一瞬にして交差した剣と槍がガキンッ!という轟音を響かせる。
一合、二合、三合………と叩きつけるように二人は剣戟を打ち鳴らしていく。
あの校舎での一件ではやっぱりランサーは本気を出していなかったんだ。
「おらぁ!」
「ッ!」
ランサーの水平からの光速の突きによる刺突がセイバーの胸を狙い撃つ。
だがセイバーも負けていない。
すぐさま狙われた胸の前に剣を出して防ぐ。
それと同時にその突きの反動を利用して後方へとバックステップし、次いで魔力放出を全開にして上段からの振り下ろしをランサーに見舞う。
「はぁあーーーッ!!」
「ぐっ!」
振り下ろされた刃をランサーは槍を盾にしてなんとか防ぐがそのあまりの重さなのだろう、足が幾分地面に沈む。
ギリギリと音を鳴らしながらも二人は最大限警戒をしながらも互いに攻防を繰り広げている。
だけどそこでランサーが急に力を抜いたのだろう、思いっきり力を入れていたセイバーは前のめりに倒れそうになる。
そのチャンスを狙っていたかのようにランサーは下段からの膝蹴りをセイバーの腹に見舞う。
「ガハッ!」
「落ちやがれ!」
ランサーの言い分通りセイバーは空に落とされていた。
そしてランサーは槍を構えてセイバーを頭上で串刺しにしようとする。
だけどそう簡単にやられるほどセイバーは甘くない。
下段からの突き刺しによる刺突を空中で体をくねらせてなんとか回避する。
素早く着地すると横薙ぎに剣を振るうセイバー。
それをジャンプして避けるランサー。
それが合図だったのか二人は即座にお互い後方へと退避してセイバーは私の前まで戻ってくる。
「やるな、ランサー」
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