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3章 穏やかな日々
31話 報告
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 依頼を終え、自宅で昼食をとっていた丁度その時、不意にアラーム音と、メッセージが届いたというポップアップ画面がリアの目の前に広がる。
 
 箸をおき、何気なくクリックすると、差出人はキリトだった。内容が…
 
「メッセージか?」
「うん。キリトからなんだけど…今からエギルの店の二階に来られるかって」
「要件は?」
「書いてない」

 リアは首を傾げた。
 
「何かあったのかな?」
「緊急の何かだったら、内容も書いてあるだろうが…とにかく、さっさと食べていってみるか」
「うん、わかった」

 リアは「今から行くよ」とキーボードで打ち、送信ボタンを押した。

 
―?―?―?―?―?―?―?―?―?―


「やっほ、エギル、まだあくどい商売やってるの?」

「姉弟そろっておんなじこと言うんだな…。よっ、リアもツカサも」
 
「久しぶりだな、エギル」

「ああ、お前たちが前線にいないから、マッピングが死ぬほど遅くて困ってんだぜ」

 開いていたウィンドウを閉じながら、エギルはため息交じりに言う。まあ、それもそうだろう。リアとツカサのマッピングの速さは異常だ。
 
 なぜそんなに早いのか。理由は簡単、道をただ駆け抜ける。それだけだ。
 
 モンスターは勿論ポップするが、敏捷値に物を言わせ、全てスルー。昼間にやれば、トレインになるのは確実だろうが、2人が前線に行くのは基本的に夕方から夜。まさかモンスターが狂暴化する時間に、最前線に出ようなどという馬鹿は2人以外にはいないので、安心、というわけだ。

「ま、なんてこと言っててもしょうがねぇな。キリト達なら二階にいるぜ」
「…ん?キリト達?」
「アスナも来てるぞ?」

 リアとツカサは顔を見合わせ、これはいよいよではないのか…とニヤリと笑う。
 

 部屋に入れば、緊張した面持ちの二人が並んで座っていた。
 
「やぁ、キリト」
「リア姉、ツカサ。わざわざ来てもらって悪いな」
「いーえー。それより今日はどうしたの?」

 リアとツカサがベッドに腰かける。
 
「…実は、報告があるんだ」

 これは…!と内心リアとツカサはニヤニヤだった。だが、キリトも、アスナの表情も浮かない。
 
「でも、その前に訊きたいことがひとつある」
「ん?なに?」

 キリトの口から出た言葉は、リアとツカサの想像をはるかに上回る者だった。
 
 
「ラフコフのリーダー、Phoと、2人はどういう関係なんだ?」

 ピキンとガラスが割れたような音がした。
 
「…急にどうしたの?」

 キリトの口から出たのは、衝撃的な話だった。
 
 昨日、キリトがKoBに潜り込んでいたラフコフの残党に襲われ、殺されそうになったが、アス
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