ソードアート・オンライン〜剣の世界〜
3章 穏やかな日々
31話 報告
[1/3]
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
依頼を終え、自宅で昼食をとっていた丁度その時、不意にアラーム音と、メッセージが届いたというポップアップ画面がリアの目の前に広がる。
箸をおき、何気なくクリックすると、差出人はキリトだった。内容が…
「メッセージか?」
「うん。キリトからなんだけど…今からエギルの店の二階に来られるかって」
「要件は?」
「書いてない」
リアは首を傾げた。
「何かあったのかな?」
「緊急の何かだったら、内容も書いてあるだろうが…とにかく、さっさと食べていってみるか」
「うん、わかった」
リアは「今から行くよ」とキーボードで打ち、送信ボタンを押した。
―?―?―?―?―?―?―?―?―?―
「やっほ、エギル、まだあくどい商売やってるの?」
「姉弟そろっておんなじこと言うんだな…。よっ、リアもツカサも」
「久しぶりだな、エギル」
「ああ、お前たちが前線にいないから、マッピングが死ぬほど遅くて困ってんだぜ」
開いていたウィンドウを閉じながら、エギルはため息交じりに言う。まあ、それもそうだろう。リアとツカサのマッピングの速さは異常だ。
なぜそんなに早いのか。理由は簡単、道をただ駆け抜ける。それだけだ。
モンスターは勿論ポップするが、敏捷値に物を言わせ、全てスルー。昼間にやれば、トレインになるのは確実だろうが、2人が前線に行くのは基本的に夕方から夜。まさかモンスターが狂暴化する時間に、最前線に出ようなどという馬鹿は2人以外にはいないので、安心、というわけだ。
「ま、なんてこと言っててもしょうがねぇな。キリト達なら二階にいるぜ」
「…ん?キリト達?」
「アスナも来てるぞ?」
リアとツカサは顔を見合わせ、これはいよいよではないのか…とニヤリと笑う。
部屋に入れば、緊張した面持ちの二人が並んで座っていた。
「やぁ、キリト」
「リア姉、ツカサ。わざわざ来てもらって悪いな」
「いーえー。それより今日はどうしたの?」
リアとツカサがベッドに腰かける。
「…実は、報告があるんだ」
これは…!と内心リアとツカサはニヤニヤだった。だが、キリトも、アスナの表情も浮かない。
「でも、その前に訊きたいことがひとつある」
「ん?なに?」
キリトの口から出た言葉は、リアとツカサの想像をはるかに上回る者だった。
「ラフコフのリーダー、Phoと、2人はどういう関係なんだ?」
ピキンとガラスが割れたような音がした。
「…急にどうしたの?」
キリトの口から出たのは、衝撃的な話だった。
昨日、キリトがKoBに潜り込んでいたラフコフの残党に襲われ、殺されそうになったが、アス
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ