暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epica49王、集う〜Belkan K?nig〜
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いう返事を背に聞く。

「リアンシェルト。お前との闘いは・・・」

いつがいいだろう。早い方がいいのだが、それははやて達との永遠の別れを意味する。2万年近く待ち望んでいた“界律の守護神テスタメント”から、“神意の玉座”からの解放。しかしいざとなって、こうして躊躇してしまっている。

「死にたいのであればいつでもどうぞ」

「っ!・・・くっ」

『マイスター・・・』

リアンシェルトがヴィヴィオの側に控えるように付き、一緒に仕掛けがないかを探し始めた。そして俺も改めてスイッチを探す。

『あ、マスター。キュンナがミッドから居なくなったよ!(゚Д゚)』

ライシエルから時間切れを知らせる報告が上がったとほぼ同時、「あった、見つけた!」ジークが声を上げた。バッとそちらへ振り向けば、祭壇ではなくその奥、聖王のステンドグラスにジークが腕を突っ込んでいた。

「ステンドグラスではないのね・・・!」

「立体映像で、隠し通路を隠していたんですね・・・」

『マイスター。祭壇じゃなかったね』

「・・・そうだな」

俺を先頭にミヤビ、子供たち、そしてリアンシェルトの順でステンドグラスの映像を潜り、隠し通路へと入る。一切の魔法技術が使われておらず、三つ又の燭台に立てられた蝋燭に灯る火が唯一の光源だ。通路の先には螺旋階段があり、縦穴で吹き抜けということもあり、踏み外せば奈落のそこへ真っ逆さまだ。

「フローターで降ります?」

「ライシエル」

『トラップなどは感知できず。魔法を使っても問題ないよ!(≧ω≦)b』

リアンシェルトからの提案に、俺はまず魔力使用による仕掛けが有無をライシエルに確認し、無いと判ったことで「フローター」を人数分発動しようとしたんだが・・・

「あなたは魔力を温存しておいて下さい。フローターは私が発動します」

リアンシェルトがそう言って、人数分のフローターを発動。ヴィヴィオ達やミヤビからの「ありがとうございます」に「どういたしまして」と微笑み返すあの子は、ヴァナヘイムに洗脳される前のあの子を思い起こさせる。

「行くぞ」

飛び降りる順番はこれまでのとおり俺からだ。ゆっくりと降下して、50mほどで最下層に降りられた。石製廊下を進み、両側にスライドする鉄扉を手動で開けると、そこはよく知る機械の部屋。中央にはトランスポートが1基だけ設けられていた。

「ライシエル」

『イエス! 転送履歴と転送先座標の割り出しを開始するよ!((o(>▽<)o))』

トランスポートのシステムにライシエルを潜り込ませ、キュンナとグレゴールの転送履歴を探らせる。

『第2無人世界セラタプラの兵器実験施設の転送室に座標固定!o(^^o)(o^^)o』

10秒としないうちに
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