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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epica49王、集う〜Belkan K?nig〜
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どういうつもりだ、貴様!」あの子の胸倉を掴み上げる。
「ま、待ってください! ごめんなさい! 私がお願いしました! クラウスの記憶を受け継ぐ者として! グレゴールに殺害されたクラウスの子孫として! イリュリアの最後を見届けたいと!」
「ルシルさん、ごめんなさい!」
「決して邪魔にはなりません!」
「離れたところからでいいんです! 見させてください!」
リアンシェルトの胸倉を掴んでいる俺の右手にアインハルトが手を添え、ここへ来た理由を語った。よく考えれば、オリヴィエのクローンであるヴィヴィオ、ガリアが冥王イクスヴェリア、バルトの皇帝ダールグリュンの末裔のヴィクトーリア、そして鉄腕ヴィルフリッドの末裔のジークリンデ。全員が古代ベルカ、イリュリア戦争に関わっていた人間の関係者だ。
「ルシル副隊長。どうしますか・・・?」
「・・・リアンシェルト。何があっても命に代えてこの子たちを護りきると誓え」
リアンシェルトの胸倉から手を離し、俺の手に添えられているアインハルトの手をそっと離してそう言い放つ。不死性を失ったグレゴールなど敵ではないだろうし、キュンナもテウタのクローンであったとしても勝てない相手じゃない。
「無論です。軍神と畏れられているあなたを容易く斃せるほどの私ですよ? 次元世界で私を斃せる者など存在しません。護ると誓った者は必ず護りきります」
俺に掴まれたことでクシャクシャになったブラウスを元に戻しながら、リアンシェルトはヴィヴィオ達を見て微笑んだ。今の俺ではリアンシェルトには勝てないという、反論できない内容であるため奥歯をかみ締めて耐える。
「(しかしフィヨルツェンを救い、残るはリアンシェルトとガーデンベルグの2機のみ。どの道、次はお前を相手にしなければならない)・・・ならいい。リアンシェルトの側から離れないようにな」
ヴィヴィオ達に注意すると、あの子たちは「はい!」力強く頷き返してくれた。
「では参りましょうか。キュンナとグレゴールの元へ」
「「『・・・』」」
リアンシェルトにそう促されて、俺とアイリとミヤビは無言で目を逸らした。あの子に「どうしました?」と問われ、俺たちがここで何をしていたのかを答える。キュンナとグレゴールは地下へ向かったのだが、その入り口を見つけられていないということを。
「無理やり床に穴を開けてはどうです?」
「それでトランスポートが破壊されては元も子もないだろう。それに気付かれるような真似もしたくない」
床を破壊してしまえ、というリアンシェルトに呆れの溜息1発のあとにそう答えてやっていると、ヴィヴィオ達が分かれて調べ始めた。リアンシェルトとの会話を打ち切り、「罠には気を付けてくれよ?」注意はしておく。あの子たちの「はーい!」と
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