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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epica49王、集う〜Belkan K?nig〜
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この血統の末裔として・・・。イリュリアの最後をちゃんと・・・! ですからお願いします! 何かあっても自分の身は自分で守りますので・・・!」

胸の前でギュッと握り拳を作ったアインハルトさんの懇願に、リアンシェルト少将は何も言わずにどこかに通信を繋げた。モニターを展開しないままでの通信だから、相手の人の声は判らない。

「・・・少し本局を空けるから車を手配してくれる?・・・ええ・・・。大きさ? 少し待って。行くのはアインハルトだけでいいのですか? 最大で5人連れて行けますが・・・」

そう聞かれたけど、ちょっと迷いがあった。アインハルトさんが抱いてる因縁を、オリヴィエの記憶を受け継いでないわたしは持ち難くて、それに危ないって言われた。なのはママやフェイトママのことを思うと、わたしも行くって即決できなかった。でもアインハルトさんだけを見送れるほど薄情でいたくない。

「(ごめんなさい、ママ)あの、わたしも一緒に行きます!」

「私もお願い出来ますか? 雷帝ダールグリュンの末裔として、アインハルトと同じく見届けたいのです」

「私もお願いします! すでに王としての私はいませんが、それでも冥府の炎王イクスヴェリアの最後の勤めを果たしたいです!」

「ならウチも! イリュリア関連はご先祖様の因縁でもあるし、ウチ自身にはそこまで強い気持ちもあらへんけど、ヴィヴィちゃん達を護るって約束をしたからな」

アインハルトさん、わたし、ヴィクターさん、イクス、ジークさんが名乗りを上げた。

「ま、いいんじゃねぇか? ベルカに関係してんのお前らだけだし」

「フォルセティ君は一緒に行かなくていいんですか?」

「お父さんが向こうに居るんなら、僕がいなくても良いような気がして。それに、あなたも一緒なんですよね、リアンシェルト少将?」

「ええ。私がこの子たちの側に付いています」

「ならいいです。ヴィヴィオ達のことお願いします」

リアンシェルト少将への敵意を潜めて、フォルセティが頭を下げた。リアンシェルト少将は頷き返して、通信相手に車の種類を伝えてから通信を切った。そして「では外で車を待ちましょう。近くのトランスポートから向かいます」って部屋の出口に向かった。

「じゃあちょっといってきます!」

「気を付けてね、ヴィヴィオ」

「うん!」

そうしてわたしとアインハルトさんとイクス、それにヴィクターさんとジークさんは、リアンシェルト少将と一緒に宿舎を発った。

†††Sideヴィヴィオ⇒ルシリオン†††

フィヨルツェンとの闘いを優先したことで逃したキュンナとグレゴール。連中は追っ手もなく逃げ切れたと考えているかもしれないが、あの時の本拠地の全システムは俺が掌握していた。フィヨルツェンとの闘いに手一杯
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