第百十六話 騎馬民族平定その十一
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「俺達は余計に国力が高くなるだろ」
「その通りだね」
「だから次はな」
南岸の西部を手に入れてからはというのだ。
「東だよ」
「そして古王国だね」
「そこまで行くな」
「そうしてね」
淳二も言ってきた。
「浮島南岸全部を掌握したら」
「俺達は余計にな」
「勢力を拡大出来てな」
そうしてというのだ。
「王国や騎士団、連合王国や諸邦国家に対してな」
「優位に立てるね」
「国力でな、だからな」
「是非にだね」
「今はこの南岸掌握するな」
「それじゃあね」
淳二も頷いた、そして他の面々も久志の考えには賛成だった。全員戦略として妥当だと思ったからだ。
だが芳直はこうも言った。
「やだ、一つ問題があるな」
「何だよ、問題って」
久志は芳直にすぐに問うた。
「一体」
「いや、半島の守りは固めているが」
本拠地のそこはというのだ。
「湖はどうだ」
「地中湖か」
「そうだ、この湖は色々な勢力の船が行き来してるな
「俺達の船だけじゃなくてな」
半島の船だけでなくとだ、久志も答えた。
「騎士団や諸邦連合や連合王国にな」
「王国の船もあるな」
「王国といつも揉めている島国もな」
「北の国々からもな」
「船が来ているな」
「中には軍船もな」
この船もとだ、芳直は言った。
「商船だけでなくな」
「そうだな、商船はもうな」
「行き来していてもか」
「いいさ」
彼等についてはというのだ。
「他所の国の商いは今の時点だと邪魔したらな」
「怨みを買うな」
「それで下手に敵を作るからな」
だからだというのだ。
「それはしないさ、軍船はな」
「そちらが一番問題だな」
「攻撃してこない限りはな」
「いいか」
「ああ、別にな」
「それでいいか」
「他の国や勢力は気になるさ」
久志はこのことは否定しなかった。
「けれどな」
「軍船は客船以上にだ」
「攻撃したらまずいよな」
「かなりな」
「それがわかっているからな」
それ故にというのだ。
「その国と正式に衝突しない限りはな」
「自由に行き来させるか」
「ああ、敵でないならな」
今は中立ならというのだ。
「攻撃はしないさ」
「そういうことだな」
「どの勢力も敵とかな」
「そうした考えはしないな」
「浮島を統一してもな」
それを目指していてもというのだ。
「全部を一度に敵にするのも馬鹿だしな」
「中立、ことを構えていない勢力ならだな」
「攻撃しないしな」
「反撃をする位だな」
「ああ」
こう芳直に答えたのだった。
「俺としてはな」
「そうか、ならな」
「ああ、船はな」
「それでいくな」
「頼むな、本当にな」
「敵でないならだな」
「攻撃はしないさ」
そこ
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