第百十六話 騎馬民族平定その十
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カルタゴの中においてだ、彼は仲間達に言った。
「それじゃあな」
「これからだな」
「ああ、カルタゴにヌミディアが手に入ったんだ」
こう芳直に答えた。
「南岸一帯で一番強い水軍と陸軍な」
「この二つが手に入ったならな」
「それならな」
「このカルタゴからだな」
「ことを進めていくな、まずは西に進んで」
そしてというのだ。
「浮島の端まで行って」
「そしてだな」
「ああ、西の果ての海峡な」
「ジブラルタルだな」
「あそこを手に入れるぜ」
久志は地図を観つつ芳直に話した。
「そうすれば大陸南西の半島の足掛かりにもなるしな」
「だからだな」
「あそこを手に入れるぜ」
カルタゴ、ヌミディアの次はというのだ。
「その次は」
「わかった、ではな」
「暫く東には手を出さないぜ」
久志はこちらは後回しとした。
「攻める勢力があってもな」
「守ってだね」
今度は剛が言ってきた。
「攻めないね」
「ああ、あくまでな」
「それで西の方を優先させて」
「そしてな」
「ジブラルタルまで手に入れたらね」
「そこからだよ」
「東だね」
「そっちに行くな」
久志は剛に微笑んで答えた。
「だから南岸の西を陸と湖から並行するみたいにしてな」
「進んでいって」
「ジブラルタルまで行って」
「そちらの南も北もだね」
「完全に手に入れるぜ、ジブラルタルはグラナダが掌握してるな」
久志はこのことも述べた。
「それならな」
「グラナダもだね」
「ここで降すか」
この国もとだ、久志は剛に述べた。
「グラナダも」
「うん、ただそれをしたら」
「半島の連合王国とか」
「国境を接するよ」
剛は久志にこのことを話した、グラナダを掌握したならだ。
「そうなったらね」
「今から連合王国と揉めるか」
「そうなるけれどね」
「そうだな、じゃあ今はな」
「グラナダとジブラルタルの北岸は」
「置くか、南西の半島はな」
「後だね」
「南岸を手に入れてな」
そしてというのだ。
「次で東だよ」
「そうするね」
「ああ、とにかくな」
「西だね」
「そっちに行くな」
このことをまた言うのだった。
「それで東に進んでな」
「古王国もだね」
「倒すな」
「そうするんだね」
「それであの王国は穀倉地帯だからな」
川の流域がそうなっているのだ、周りは乾燥地帯だがその川の為に古王国は穀倉地帯になっているのだ。
「あそこは絶対にな」
「手に入れるね」
「穀倉地帯も手に入れたらな」
半島そしてカルタゴ等だけでなくというのだ。
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