ターン14 鉄砲水と手札の天使
[12/13]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
o.47……ナイトメア・シャーク!」
彼のフィールドに向くリンクマーカーは存在しないが、そんなもの用意せずとも今はサラキアビスが離れたことで彼女のいたエクストラモンスターゾーンに空きがある。その位置へと、悪夢の世界から飛び出てきたような細長い体に鎌のような両手、そして不吉に広がる翼を生やすもはや鮫と呼ぶこともおこがましいような異形の生物が音もなくやってきた。
No.47 ナイトメア・シャーク 攻2000
「ナイトメア・シャークの効果、発動!このカードの特殊召喚に成功した時、僕は手札か場にいるレベル3の水属性モンスター1体をそのオーバーレイ・ユニットに変換できる。これでレベル3にしたサイレント・アングラーを変換して、そのままナイトメア・シャークの更なる効果を発動。オーバーレイ・ユニット1つを消費して水属性モンスター1体を選択し、そのモンスターの直接攻撃を可能とする、ダイレクト・エフェクト!」
「……!」
No.47 ナイトメア・シャーク(0)→(1)→(0)
ナイトメア・シャークがその効果を発動し、細長い体が闇の中へと音もなく消えていく。それを見た儚無みずきは明らかに思わずといった様子で伏せカードに目をやり、そしてしょんぼりと肩を落とした。どうやら大正解を選んだらしいと察した清明は、それ以上何も言うことなく最後の攻撃宣言を行う。
「バトル。ナイトメア・シャークでダイレクトアタック」
No.47 ナイトメア・シャーク 攻2000→儚無みずき(直接攻撃)
「……!」
それは、精霊少女の意地による最後の抵抗か。無駄と知りつつも表を向いた伏せカードの名を、八卦が小さく読み上げる。
「エクシーズ・ダブル・バック……」
エクシーズ・ダブル・バック。エクシーズモンスターが破壊されて自分フィールドにモンスターが存在しないターンにのみ発動でき、そのターンに破壊されたエクシーズモンスター1体とそれよりも攻撃力の低いモンスター1体を蘇生させるカードである。そして、サンダー・ボルトを受けた2体のモンスターが蘇る……しかし、その壁が役に立つことはない。音もなく忍び寄った悪夢の刃は、すでに儚無みずきの真後ろの闇へと溶け込んでいた。
No.50 ブラック・コーン号 攻2100
ドラゴンに乗るワイバーン 攻1700
儚無みずき LP900→0
「なかなか強かったよ、みずきちゃん。うさぎちゃんの時もそうだったけど、やっぱ精霊は強い子多いね」
「そうなんですか?」
「そうそう。他にもユベルとか、The despair URANUSとか……まあ色々いたけど、みんなみんな強かったもん。と、まあそれは昔の話だからどうでもいいのよ」
ほ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ