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英雄伝説〜灰の騎士の成り上がり〜
第37話
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持つ”力”は一体…………」
「ええっ!?な、何なのリィンのあの姿は…………!?」
「”鬼の力”を解放した時のリィンとは違う――――――いや、それ以上の”風”を感じる…………!」
「しかも”鬼の力”を解放した時のような禍々しい”力”は一切感じられません!いえ、それどころか今のリィンさんから感じるあの”力”は…………」
「どちらかというと我々守護騎士(ドミニオン)聖痕(スティグマ)に近い――――――いえ、それも遥かに超える”清浄なる力”ですね。」
”慈悲の大女神”の力を解放したリィンの姿――――――アイドスと同じ髪と瞳の色をしたリィンを見た仲間達が驚いている中アルゼイド子爵は目を丸くし、アリサとガイウス、エマは驚きの声を上げ、トマスは真剣な表情でリィンを見つめた。そしてリィンは神剣アイドスを構えた。

「テメェ、その姿に”剣”は一体…………」
「――――――これが”今の俺の全てだ。”今回の反撃作戦(カウンター)で今後メンフィル・クロスベル連合にとって最も危険な障害になりうるアンタはここで必ず討つ――――――劫炎のマクバーン。」
自分の姿と神剣アイドスに驚いているマクバーンに対してリィンは神剣をマクバーンに向けて宣言した。
「――――――――星芒より出でよ、”真実の十字架(スティルヴァーレ)”!!」
更にリィンに続くように異空間から膨大な神気を纏わせた神剣を現わさせて自分の片手に収めたアイドスは全身から莫大な神気を解放し
「戦を求める哀れなる狂人よ…………”オリンポスの星女神”の一柱にして”慈悲の大女神”たる私がこの場で浄化し、救済してさしあげましょう……!」
「”慈悲の大女神”に仕えし天使にして”慈悲の大女神”に寵愛されし我が主の”守護天使”として、我が主と女神に害なす”神敵”はこの能天使ユリーシャが滅します…………!」
「元結社”身喰らう蛇”の蛇の使徒が第七柱”鋼”にして、”英雄王”リウイ・マーシルンと”聖皇妃”イリーナ・マーシルンの守護騎士リアンヌ・ルーハンス・サンドロット……我が主と戦友達の道を阻む者を討ち滅ぼさん。」
リィンのように神剣をマクバーンに向けて宣言し、アイドスに続くようにユリーシャとリアンヌもそれぞれの武装を構えると共に魔力や闘気を全身に纏った。

「”オリンポス”の一柱――――――”慈悲の女神”じゃと!?」
「伝承上の神々の中でもとんでもない大物の”神”じゃない…………!という事は今のリィン(アイツ)のあの”力”や”剣”はアイツが言っていた通り、”慈悲の女神”の加護によるものなんでしょうね…………」
「”神”だと!?という事はローエングリン城で会ったあの謎の女は”女神”で、その女神がメサイアのようにリィンの使い魔になったというのか!?」
「ひ、非常識にも程があるぞ!?」
「やはりあの茜色の髪の
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