第37話
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どうしてエレボニアと敵対しているメンフィルの皇族であるレン皇女殿下がオリヴァルト殿下達の援護を…………」
「考えるのは後にしなさい、エマ!最下層にいる皇子達はロゼに任せて、アタシ達は脱出するわよ!」
「!わかったわ…………!」
レン達に続くようにエマとセリーヌも転位魔術で”星杯”から脱出した。
「――――――転位魔術で”星杯”を脱出する!全員、妾の周囲に寄れ!」
「ま、待ってください!皇太子殿下が…………!」
魔杖を取り出したローゼリアはオリヴァルト皇子達に脱出を促し、それを聞いたトワが血相を変えて意見をしたその時その場にいた騎神達は”精霊の道”によってその場から転位し、アルベリヒ達も転位魔術で転位して星杯から脱出した。
「セドリック…………」
「…………今は脱出に専念するしかなさそうだね…………」
それを見たオリヴァルト皇子は辛そうな表情を浮かべ、アンゼリカは重々しい様子を纏って呟いた。そしてオリヴァルト皇子達はローゼリアの転位魔術によって”星杯”から脱出した。
オリヴァルト皇子達が”星杯”から転位すると既に通常空間への回帰が終わり、”黒キ星杯”があった場所には元の景色――――――カレル離宮があった。
〜カレル離宮近辺〜
「どうやら全員無事に脱出できたようだな。」
「…………おかしいわね。想定だとこの辺りも通常空間への回帰が発生すると思っていたけど、”星杯”があった場所もそうだけどここも空間の状況が既に落ち着いているわ。それらを考えると”何者かが空間を制御した”としか思えないけど…………」
全員揃っている事を確認したミュラーが安堵の表情を浮かべている中クロチルダは眉を顰めて考え込んだが
「考えるのは後にせよ!すぐに転位で”紅き翼”に戻るぞ――――――」
ローゼリアが上空に滞空し続けているカレイジャスに向かう事を促した。するとその時アルベリヒ達を始めとした”星杯”でオリヴァルト皇子達を阻んだ様々な勢力の敵達に加えてゼノとレオニダス、ガレスが転位魔術で現れてアリサ達と対峙した!
「ええっ!?」
「”星杯”で我らを阻んだ様々な勢力の者達が勢ぞろいして、我らの前に現れるとは…………」
「その様子だと今後の障害になるかもしれない私達を”始末”する為に、勢ぞろいで現れたのかい?」
アルベリヒ達の登場にエリオットは表情を青ざめさせて声を上げ、ラウラは真剣な表情で呟き、オリヴァルト皇子は厳しい表情で問いかけた。
「フフ、貴様たちは”餌”だ。――――――”灰”の起動者を釣る為のな。」
「ぼ、僕達がリィンを釣る為の餌ってどういう事だ!?」
「まさか其方たちはリィンを――――――」
アルベリヒの答えを聞いたマキアスが困惑の表情で問いかけ、アルベリヒ達の狙いを悟ったアルゼイド子爵が厳し
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