第37話
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「ああ、その通りだ。」
(やはり記憶が戻ったようだね、クロウ…………)
アルベリヒが答えている中ゲオルグは複雑そうな表情を浮かべてオルディーネに視線を向け
「クク、いるじゃねえか…………オレを圧倒してくれそうなのが。]
状況を見守っていたマクバーンは不敵な笑みを浮かべた。そしてイシュメルガの中に入ったオズボーン宰相はイシュメルガをテスタ=ロッサに近づけさせた後片腕から波動を放ってテスタ=ロッサを無力化させると共に衝撃でセドリック皇太子を気絶させた!
「――――――それでは始めるとしよう。世界を絶望で染め上げる、昏き終末の御伽噺を。」
そしてオズボーン宰相が宣言をしたその時、周囲の空間が光に包まれ始めた。
「こ、これって…………!?」
「フフ…………”星杯”が解けるか。」
突然の状況にトワが困惑している中アルベリヒは不敵な笑みを浮かべて周囲を見回した。
「通常空間への回帰!”歪み”が発生するわ!エマ…………!」
「ええ、わかってる!」
「これは…………」
「外への転位陣か!?」
一方状況を悟ったセリーヌに促されたエマは眼鏡を外して眼に魔力を込めると共に魔術を発動させた。するとエマを中心にユーシス達を魔術の光が包みこみ、それを見たガイウスは目を丸くし、マキアスはエマに確認した。
「ええ、いったん星杯の外へ飛ばします!他の方々も私達にお任せください!」
「…………わかった、頼む。」
「気を付けてね…………!」
エマの行動を知ったユーシスは頷き、エリオットはエマに声をかけるとユーシス達はその場から転位した。そして続くようにアリサ達の所へと転位した後アリサ達を転位させ、クロチルダはミュラーとアルゼイド子爵と共にその場から転位して星杯から脱出し、アリサ達を転位させたエマとセリーヌはオリヴァルト皇子達を援護したと思われる謎の人物達も転位させる為に突入地点に転位するとそこには菫色の髪の少女とエヴリーヌがいた。
「あら、見つかっちゃった♪」
「ハ…………?」
「ええっ!?貴女は確か”夏至祭”に招かれたメンフィル帝国のレン皇女殿下!?どうしてレン皇女殿下が”星杯”に…………!?」
エマ達が目の前に現れると菫色の髪の少女――――――リウイとペテレーネの養女にしてプリネの義妹でもあるメンフィル帝国皇女レン・マーシルンは小悪魔な笑みを浮かべ、レンを見たセリーヌが呆けている中エマは信じられない表情で声を上げた。
「レン、そろそろ行くよ。」
「ええ。――――――クスクス、オリビエお兄さん達とは近い内に会って話す事になると思うから、オリビエお兄さん達によろしく伝えておいてね♪」
そしてエマに伝言を伝えたレンはエヴリーヌの転位魔術によってエヴリーヌと共にその場から転位して星杯から脱出した。
「転位魔術…………それに
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