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英雄伝説〜灰の騎士の成り上がり〜
第36話
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うじゃな…………」
「ハハ…………本当にいるんだったら、私達の前に現れて助太刀して欲しいんだけどね、エヴリーヌ君…………」
吹き飛ばされ、攻撃を受けたトワとアンゼリカは呻き、ローゼリアは痛みに顔を顰めながらも杖を支えにして立ち上がり、ローゼリアに続くように立ち上がったオリヴァルト皇子は疲れた表情で呟いた。

「フフ、”前座”の時間は終わったようだな。まあ、どの道女神の聖獣には通常の武装もそうだが、ゼムリアストーン製の武装では通じないのだから無駄な足掻きというものだ。唯一通じるとすれば魂で錬成した――――――」
オリヴァルト皇子達の様子を見たアルベリヒは嘲笑した後得意げに語り始めたその時
「次は聖獣の足を破壊して。四本の内の一本でも破壊すれば、すぐには動けないはずよ。」
「はーい。――――――アン・セルヴォ!!」
少女の要請によって再び突入地点から放ったエヴリーヌの魔力と闘気を纏わせた矢が凄まじい速度で黒き聖獣に襲い掛かり、聖獣の四本の足の内の一本に命中すると足を完全に破壊し、聖獣の態勢を崩した!
「なあっ!?”終末の剣”でしか通じないはずの聖獣の足を破壊しただと!?」
「フフ、まさかここでも想定外(イレギュラー)が起きるとはな。」
「…………それもその想定外(イレギュラー)はオリヴァルト皇子達の援軍の可能性が高そうですね…………」
黒き聖獣の足が破壊された事に驚いたアルベリヒが信じられない表情で声を上げ、不敵な笑みを浮かべたオズボーン宰相の言葉に続くようにゲオルグは厳しい表情を浮かべてオズボーン宰相同様上を見上げた。

「今のはエヴリーヌ君の弓技(クラフト)…………!――――――エヴリーヌ君!私の声が聞こえているのなら――――――」
そして見覚えのある技を見たオリヴァルト皇子がエヴリーヌがこの場にいる事を悟り、声を上げてエヴリーヌに協力を頼もうとしたその時
「おのれ…………!何者かは知らぬが、”黄昏”の発動まで邪魔はさせんぞ!――――――主よ、予定よりも少々早いですが始めてもよろしいでしょうか?」
「――――――好きにするがいい。」
アルベリヒが怒りの表情で声を上げた後オズボーン宰相の許可を確認すると指を鳴らした。するとセドリック皇太子はテスタ=ロッサの中へと吸い込まれ、テスタ=ロッサは異空間から剣を取り出して構えてミリアムに視線を向けた。

「不味い――――――」
「目を覚ますんだ、セドリック――――――!!」
「やめてくれええええっ!!」
それを見たアンゼリカは厳しい表情を浮かべ、オリヴァルト皇子が声を上げ、ユーシスが悲鳴を上げたその時、再びエヴリーヌによる弓技(クラフト)――――――アン・セルヴォによる矢が剣を持つテスタ=ロッサの腕目掛けて襲い掛かったが
「この私を甘くみるな!ゾア=バロール!!」

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