第35話
[10/10]
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
オリヴァルト皇子達と対峙したクレア少佐は辛そうな表情をし、レクター少佐は複雑そうな表情で呟いた。
「…………当たり前です。」
「…………そちらこそ、仲間であるはずのミリアムを何らかの儀式に利用しようとし、”黄昏”に手を貸すとは何のつもりだ?」
レクター少佐の言葉に対してマキアスが真剣な表情で答え、ユーシスは厳しい表情で問いかけた。
「正直、言葉もねぇな。」
ユーシスの指摘に対して苦笑したレクター少佐はクレア少佐と共に得物を構えた。
「…………オリヴァルト殿下、Z組の皆さん…………こんな事になって残念です。そちらに理があるのは百も承知。全力で来てください。」
「ま、アッシュもそうだがミリアムの扱いはさすがにアレだからな。ここを突破できたら何とか救ってやってくれよ。」
クレア少佐は辛そうな表情を浮かべ、レクター少佐は苦笑しながらオリヴァルト皇子達に声をかけた。
「貴方は…………」
レクター少佐の言葉を聞いたガイウスは真剣な表情でレクター少佐を見つめた。
「今よ、エマ――――――」
「Ala ad eum locus(彼らをあの地へ)!」
するとその時オリヴァルト皇子達の背後で魔術の詠唱をしていたセリーヌとエマが魔術を発動するとオリヴァルト皇子、トワ、アンゼリカ、ローゼリアがレクター少佐達を超えてレクター少佐達が守っていた先に進む出入り口に転位した!
「な…………っ!?」
「魔女の”転位”かよ…………!ったく、さすがにそれは反則じゃねぇか!?」
オリヴァルト皇子達が転位した事を見たクレア少佐は驚き、真剣な表情で声を上げたレクター少佐は苦笑しながらユーシス達に指摘し
「フン、”転位”はそちらの専売特許ではないという証拠だ…………!」
「貴方達の相手はオレ達だ…………!」
「オリヴァルト殿下、ローゼリアさん、それに先輩方!この場は僕達に任せて殿下達は先を急いでください!」
「後で必ず追いつきます!」
レクター少佐に対してユーシスは鼻を鳴らして答え、ガイウスは真剣な表情で答えた後仲間達と共に得物を構え、マキアスとエリオットはオリヴァルト皇子達に声をかけ
「…………っ!」
「――――わかった。お言葉に甘えて先行させて貰うよ…………!」
「ヴィータ達と共に必ず追いついてくるのじゃぞ…………!」
「みんな、どうか武運を祈っているよ――――――!」
自分達を先に行かせるユーシス達の決意にトワは思わず息を呑み、アンゼリカ、ローゼリア、オリヴァルト皇子はユーシス達に声をかけた後先に進み、ユーシス達はレクター少佐達との戦闘を開始した――――――
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ