第35話
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ど?」
アルゼイド子爵達の言葉を聞いたマクバーンが興味ありげな表情をしている中、カンパネルラは嘲笑しながら問いかけた。
「フッ、得物については心配無用だ。」
カンパネルラの言葉に対して静かな笑みを浮かべたミュラーは自身の得物である碧き魔剣――――――”ウィスタリアス”を構え、ミュラーが構えた魔剣を見たカンパネルラとマクバーンは血相を変えた。
「――――――”ウィスタリアス”。”果てしなき碧”の意味を持つウィル殿――――――”匠王”を始めとした様々な才能ある技術者達の協力によって生まれた凄まじい氷の魔力が秘められた魔剣だ。少なくてもそちらの魔剣とまともに打ち合う事は可能だろう。」
「なんて凄まじい霊力…………」
「確かにあの魔剣なら”劫炎”の得物である”外の理”で作られた魔剣ともまともにやり合えるでしょうね。」
「フム…………”匠王”とやらも恐らくシュミットの小僧のような突然変異の類なのであろうな。」
「いや〜、そうだったらよかったんですけど、ワジからの報告によりますと”匠王”の娘さん達も、”匠王”程ではないとはいえ、古代遺物クラスの武装を作れるとの事ですから、その方達も将来は”匠王”クラスの優れた技術者になるかもしれないんですよね〜。」
ミュラーは静かな笑みを浮かべて自身の得物の説明をし、エマはミュラーの魔剣を見て驚き、セリーヌは真剣な表情で分析し、興味ありげな表情をしているローゼリアの推測にトマスは苦笑しながら指摘した。
「ちょっ、そんなのアリかい!?というかその魔剣から感じる霊力からして、アングバールと互角…………下手したらそれ以上な気がするんですけど!?」
「クハハ…………!来い、”アングバール”!」
一方カンパネルラは表情を引き攣らせ、マクバーンは好戦的な笑みを浮かべて笑った後異空間から自身の魔剣――――――”アングバール”を取り出して構えた!
「クク、”光の剣匠”にヴァンダールの二人がかりなら、”煌魔城”の時よりは愉しめそうだなぁ…………?」
「――――――たとえそなたの”力”と”剣”が私達を凌駕しようと、振るうのはあくまで”己”の魂と意志―――最後にはそれが全てを決する!」
不敵な笑みを浮かべたマクバーンの言葉に対して静かな表情で答えたアルゼイド子爵は自身の得物である大剣に光の闘気を纏わせて光の翼と化させてマクバーンに突き付けた!
「オリビエ、皆も!ここは俺達に任せて先に進め!」
「先はまだまだ長いわ。今は自分達が最優先すべき事を考えなさい!」
「姉さん…………!」
「無茶をするでないぞ、放蕩娘が…………!」
「3人ともこの場は任せた――――!くれぐれも気を付けてくれ!」
ミュラーとクロチルダの言葉にエマは心配そうな表情で、ローゼリアが真剣な表情で声を
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