第35話
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いかけた。
「――――――ヴィータ。ヌシはどうするつもりじゃ?」
「そうね…………カンパネルラ達に対する意趣返しの意味でも…………そしてリィン君達の件の責任を取る為にも付き合わせてもらうわ。」
「姉さん…………」
「全く素直じゃないんだから…………」
自分達に協力する事を口にしたクロチルダの意志を知ったエマは嬉しそうな表情をし、セリーヌは苦笑していた。その後アリサ達はカレイジャスに乗り込んだ後”黒キ星杯”へと急行し、”黒キ星杯”近辺に到着するとカレイジャスを滞空させたままローゼリア、クロチルダ、エマ、セリーヌ、そしてトマスが協力した転位術によって”黒キ星杯”の中へと転位し、全員で協力して襲い掛かってくる魔物達を撃退しながら進んで行くと最初の関門としてマクバーンとカンパネルラが立ちふさがっていた!
〜黒キ星杯〜
「聖獣か…………ちょいとソソりはするんだが。――――――オレの焔が通用がするか、試すのもアリなんじゃねえか?」
「いや、君が入れば儀式は台無しになるから本気でやめてよね。」
遥か下にいる黒き聖獣に視線を向けて呟いたマクバーンにカンパネルラは疲れた表情で指摘し
「へいへい…………まずは前菜を味わうとしようかね。」
カンパネルラの指摘に軽く流した様子で答えたマクバーンはアリサ達に視線を向けた。
「まさか君達まで宰相殿に協力するとはね…………」
「”巨イナル黄昏”というのが何をもたらすのか知っているの!?」
視線を向けられたオリヴァルト皇子は真剣な表情で呟き、サラは厳しい表情で問いかけた。
「フフ、全ては亡き盟主の『幻焔計画』を導くためだよ。」
「ゾクゾクするような祭りが始まるみたいだからなぁ。乗らないのも勿体ねぇ話だろ?」
サラの問いかけに答えた二人はそれぞれ戦闘の構えをし、マクバーンは更に”火焔魔人”と化した。するとその時予め打ち合わせていたアルゼイド子爵、ミュラー、クロチルダが前に出た。
「――――――其方たちの相手は我らだ。」
「先はまだまだ長い。こんな所で時間を取られる訳にはいかないのでな。”火焔魔人”とやらは俺と子爵閣下の二人がかりで止めさせてもらう。」
「フフ、私が戒めてきた”禁忌”を破る事を提案した張本人であるカンパネルラには意趣返しの意味も込めて私が直々に相手をしてあげるわ。まあ、手が空いたらそちらの二人の援護もさせてもらうけどね。」
「へぇ……?」
「フフ、こちらの最大戦力に対してそちらの最大戦力を当てて他のメンバーを先に行かせるのは定石だけど…………僕はともかく、”火焔魔人”と化したマクバーン相手にたった二人で抑えられるのかい?ましてや”光の剣匠”の得物はともかく、放蕩皇子の懐刀の得物じゃあ、魔剣に対抗できないと思うんだけ
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