第35話
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方アリサは愕然とした表情を浮かべて呟いた。
「3日前の夕方に、話したばかりで…………それに、それに――――――そんなのあるわけない!!」
辛そうな表情でシャロンを思い浮かべた後アルベリヒと今は亡き父フランツ・ラインフォルトを思い浮かべて二人を比べたアリサは悲痛そうな表情で声を上げた!
「ア、アリサ…………?どうしたの…………?」
「シャロン殿の件以外にも何か思う所があるようだが…………」
アリサの様子を見たエリオットとラウラは困惑した。
「フフ…………『フランツ・ルーグマン』。G。シュミットの一番弟子にして、RFグループ現会長の亡き夫…………フランツ・ラインフォルトの旧姓であり、今は黒の工房の”長”を名乗っている”黒のアルベリヒ”の肉体の持ち主でもあるわ。」
アリサの様子を憐れみの目で見つめながら説明したクロチルダの説明を聞いたその場にいる全員は血相を変え
「…………なるほど、20年前から動き始めていたというわけか。」
「ええ――――――恐らくは宰相と協力し、この状況を作り出すために。」
重々しい様子を纏って呟いたローゼリアの推測にトマスは頷いて考え込んだ。
「……………………ぁ……………………」
「アリサさん…………」
呆けた様子でいるアリサをエマが心配そうな表情で見つめたその時
「呆けている暇はないわ!”黄昏”がどんなものだろうと士官学院の教官として放置はできない!――――――君達はどうなの!?」
サラがその場にいる全員を一喝してアリサ達に問いかけた。
「ああ…………こんな所で立ち止まってはいられない。」
「…………正にここで動く為にZ組が存在しているのかもしれぬ。」
「ん…………そだね。アリサはどうする?」
「…………勿論行くわ!」
マキアスとラウラの言葉に頷いたフィーに話を促されたアリサは決意の表情を浮かべて頷き
「私達も君達に助太刀させてもらう。…………まあ、宰相殿達の戦力を考えると微々たるものだろうけどね。」
「だが、このまま宰相達の計画の成就を黙って見ている訳にはいかん…………!」
「例えどのような劣勢であろうと、我らが何とか其方たちの活路を見出そう…………!」
「微力ながら私とトワもこの場にはいないリィン君とセレーネ君…………そしてミリアム君の分の代わりに助太刀させてもらうよ…………!」
「うん…………!ジョルジュ君の真意を知る為に…………そしてクロウ君の事を知る為にも!」
「オリヴァルト殿下にミュラー少佐、子爵閣下…………」
「それにトワ先輩とアンゼリカ先輩も…………」
「…………とても心強いです。」
オリヴァルト皇子達の加勢の申し出を聞いたガイウスとマキアスが驚いている中、エマは明るい表情を浮かべた。一方トマスと互いの視線を交わして頷いたローゼリアはクロチルダに問
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