第35話
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ずの”黒の工房”と共に結社の”執行者”が関わっていた話を聞いた時から、そんな気はしていたのよね…………」
ローゼリアの問いかけに答えたクロチルダの答えを聞いたエリオットは信じられない表情で声を上げ、サラは真剣な表情で呟き
「…………自分達の計画を何としても進めるために――――――敵対者と裏切り者に恭順することを検討していたわけですか…………!」
「ば、馬鹿な…………!もしそうだとするなら――――」
「全てが敵に回った…………?」
トマスの推測を聞いたマキアスは声を上げた後不安そうな表情をし、フィーが真剣な表情で呟いたその時突如通信の音が聞こえてきた。
「私ですか。このタイミングでかかってきたという事はまさか…………――――――こちら、ライサンダー。一体何が…………――――――な。」
「フフ…………どうやらその様子だと始まったみたいね。『幻焔計画』とはよく言ったものよ。どこまであの方はこれを予見していたのかしら?」
通信を開始したトマスが血相を変えた様子を見て状況を察したクロチルダは苦笑し
「ええい、何を浸っておる……!知っているのならとっと見せい!」
クロチルダの様子を見たローゼリアは声を上げてクロチルダを睨んで促した。
「グリアノス抜きだと厳しいから婆様も手伝ってちょうだい。エマ、セリーヌもね。」
そしてクロチルダは自身の武装である魔杖を構えてローゼリア達に協力を要請し
「はい……!」
「くっ…………コキ使ってくれるわね!」
クロチルダの要請に頷いたエマとセリーヌもそれぞれ魔術を行使する用意を始め、そしてローゼリア、クロチルダ、エマ、セリーヌは協力して魔術を発動するとカレル離宮の風景がローゼリア達の頭上に映った。
〜帝都ヘイムダル郊外・カレル離宮〜
カレル離宮ではカンパネルラがクロスベルの”星見の塔”から盗んだ大鐘をカレル離宮の傍に設置し、ゼノとレオニダスはガレス達赤い星座の猟兵達と共に”緋の騎神テスタ=ロッサ”の残骸をエントランスに設置した後エントランスから撤収した。
一方カレル離宮の外からは様々な勢力の人物達―――――オズボーン宰相、クレア少佐、気を失ったミリアムを抱き上げているレクター少佐、シャーリィ、マクバーン、ルトガー、ゲオルグ、ジークフリード、アルベリヒ、シャロン、虚ろな目をしたセドリック皇太子がカレル離宮の様子を見守っていた。
「それでは『巨イナル黄昏』の開始と『幻焔計画』の再開を祝して――――――No.0”道化師”が始めさせてもらうよ。」
そしてカンパネルラが指を鳴らすと大鐘は鳴り始めた!
離宮地下500アージュ地点――――――
900年前ヘイムダルの聖堂の地下からカレル離宮の地下に転位した”始まりの地”に眠る黒き聖獣は大鐘が鳴り始めると起き上
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