第34話
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レグラムに到着したアリサ達はロジーヌと共にレグラムの聖堂に向かい、聖堂の中へと入って祭壇に近づくと聖堂内に設置されている長椅子に座っている人物が立ち上がってアリサ達に声をかけた。
〜七耀教会・レグラム聖堂〜
「やあ、お待ちしていましたよ。この時点を持って事態は”封聖省”へと移管しました。こちらの聖堂に勤めている神父やシスターの皆さんには外してもらった次第です。」
「へ…………」
「…………貴方は…………」
「ハアッ!?」
「…………なるほど。そういう事だったのね。」
立ち上がった人物――――――自分達にとってあまりにも見覚えがある人物を見たマキアスは呆け、ユーシスは真剣な表情をし、セリーヌは驚きの声を上げ、サラは疲れた表情で溜息を吐いた。そして件の人物は祭壇の前に移動してアリサ達と対峙した。
「えええええっ!?ト、トトト、トマス教官!?」
「という事はオレ達と会って話したいというロジーヌの”上司”である星杯騎士団の副長はトマス教官だったのか…………」
「ハハ…………道理でワジ君がZ組の諸君の事についてよく知っていた訳だ。」
「まさか生徒ばかりでなく、教官にまで”星杯騎士団”の関係者が紛れ込んでいたとはな。」
件の人物――――――トールズ士官学院で歴史を教えていたトマス・ライサンダーを見たエリオットは信じられない表情で声を上げ、ガイウスは呆け、オリヴァルト皇子は苦笑し、ミュラーは重々しい様子を纏って呟いた。
「ふふっ…………ロジーヌ君。お疲れさまでした。念のため玄関をお願いします。」
「はい、副長。――――――それではごゆっくり。」
トマスの指示に頷いたロジーヌはその場から立ち去った。
「…………ホントにトマス教官が”星杯騎士団”の”副長”だったんだね。正直、今でも信じられないけど。」
「ハア…………完全に一杯食わされたわね。」
ロジーヌが立ち去るとフィーは苦笑しながらトマスを見つめ、セリーヌは疲れた表情で溜息を吐いた。
「それでは改めまして――――――封聖省、星杯騎士団の副長を務める守護騎士第二位、”匣使い”トマス・ライサンダーと申します。改めて、お見知り置き願います。」
「フム、ならば次は妾の番かの。」
「え…………」
「ハ…………?」
トマスが名乗った後に突如辺りに少女の声が響き渡り、声を聞いた仲間達が驚いてそれぞれ周囲を見回している中声に聞き覚えがあるエマとセリーヌが呆けると金髪の少女が突如転移魔術で空中に現れ、トマスの隣に着地した!
「あ、貴女は一体…………」
「”転移”の類で現れ、そして”彼女達”の反応を考えると”魔女”の一族の者か?」
突如現れた謎の少女の存在にアリサが困惑している中少女の正体を察したアルゼイド子爵は真剣な表情で少女に訊ね
「ふふっ、
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