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英雄伝説〜灰の騎士の成り上がり〜
第34話
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に回ってしまったのです…………内戦の最中にメンフィル帝国がユミルの件でエレボニア帝国に2度も賠償を求めた事を考えると、内戦が終結した後にエレボニア帝国に対して何らかの行動を起こす事までは想定していたのですが、まさか内戦終結から僅か数日以内にリィン君達をエレボニア帝国から離すとは想定外でした…………」
ローゼリアは重々しい様子を纏って呟き、トマスは申し訳なさそうな表情で謝罪した後複雑そうな表情を浮かべた。
「その件に関してはエレボニア帝国政府やエレボニア皇帝である父上の責任だから、貴方まで責任を感じる必要はないよ。――――――それよりも、どうか教えて欲しい。星杯騎士団(あなたたち)や魔女の一族の事や、それが今のエレボニアの状況とどう関係しているのかを。」
静かな表情でトマスに慰めの言葉をかけたオリヴァルト皇子は表情を引き締めて二人を見つめた。

「――――――さて、どこから整理して話したものか。」
「…………おばあちゃん。ここからは私達も知らないわ。」
「端折ったりしないでちゃんと説明しなさいよね。」
「そうですね…………ではローゼリアさん、交互に話していくとしましょうか。」
「うむ、そうしてくれると助かる。」
トマスの提案にローゼリアが頷くとトマスが説明を始めた。

「君達も気づいているようですが…………現在、このエレボニアにおいては”表”と”裏”が連動しています。政治の乱れ、戦乱の兆しのようなものを霊脈がダイレクトに受けている訳ですね。それが幻獣といった亜次元に属する高位魔獣を出現させているのでしょう。」
「やはりそうだったのですか…………」
「ちなみに魔煌兵というのはどういう事情で現れたんですか…………?」
トマスの説明を聞いたエマが納得している中新たな疑問が出たマキアスは質問し
「魔煌兵が暗黒時代のゴーレムという事は聞いていると思うが…………当時のエレボニアの魔導師どもが”騎神”に対抗するために造った亜次元兵装と言える存在でな。内戦時、何らかの影響を受けて蘇って顕れたものと考えておる。」
「そんな事が…………」
「だが、エレボニアに幻獣が顕れたことも含め、辻褄は合っていそうだな。」
マキアスの質問に答えたローゼリアの説明を聞いたエリオットは不安そうな表情をし、ユーシスは重々しい様子を纏って呟いた。

「結社はどうなのかしら?『幻焔計画』とやらと何か関係があるのだと思うのだけど。」
「――――――どうやら結社は数年前、エレボニアに何らかの変化をもたらすためにクロスベルに協力したようですね。ちなみにクロスベルの”幻の至宝”は人によって再現された”別物”――――オリジナルよりも強力だったそうですが結社は興味を示さなかったようです。」
「――――――恐らく彼らの狙いはオリジナルの二つの至宝じゃろう。かつてこの
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